Magneti Marelli、電力変換技術ソリューションのTransphorm社と提携
低いコストで電気自動車の高い性能を確保
Magneti Marelli（以下、Marelli）は3月4日、電力変換を再定義することに注力したアメリカを本拠地とする半導体企業であるTransphorm社と、戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表した。
Transphorm社は窒化ガリウム（GaN）のリーディング企業で、高電圧電力変換アプリケーション用の高い性能と信頼性を持つGaNデバイスを提供している。
それらの製品は、特に日本の自動車業界におけるGaNの直接的な経験で、市場をリードする役割を果たしている。この技術へのアクセスは電動パワートレイン事業におけるイノベーションを通して成長するための方法について考えた場合、Marelliにとって戦略的な利益となる。
この種のパワーエレクトロニクスへの直接投資は、より高い効率性と低いシステムコストで、電動パワートレインソリューションの進化における実質的なステップを意味し、最終的には、顧客や消費者に利益をもたらす。
このパートナーシップを通して、MarelliとTransphorm社は、車載充電器（OBCs）、DC-DCコンバーター、パワートレインインバーターなど、新しい自動車用EV電力変換ソリューションに関する知識と情報から利益を得ることとなる。
Marelli、電動パワートレイン担当のCEOであるJoachim Fetzer氏は、「電気自動車の電力変換は、電気自動車の将来にとって基本的に重要であり、このような技術への投資は、低いコストで電気自動車の非常に高い性能を確保するために不可欠である。」とし、Transphorm社との提携を歓迎する意を示した。
さらにJoachim Fetzer氏は、次のように語った。
「このパートナーシップによって、Transphorm社チームと協働し、製品の製造と改善を行い、最終的に、性能やパワーエレクトロニクスの効率性を向上させ、電気自動車のコストを低減することを確実にする。」（プレスリリースより引用）
電気自動車でGaN技術開発を推進
Transphorm社のエンジニアと協力して、Marelliのエンジニアは、彼らの長年にわたる卓越した製造の経験を活用し、電動自動車とモータースポーツ向けeパワートレインのソリューション開発における継続的な投資に関連する製品開発についてのアドバイスやガイドを行うことができる。こうした共同開発とエンジニアの協力のために、Transphorm社は、Marelliと2年間独占的に協力を行い、電気自動車向けの新しい技術開発を実現する。
Transphorm社の共同設立者兼COOであるPrimit Parikh氏は、次のように説明した。
「自動車関連事業と電気自動車は、電力変換におけるGaNのための最大の機会であり、Marelliのような世界的リーダーとのパートナーシップは、我々のGaNソリューションの製造や全体的な製品性能、品質、信頼性にとって強力な証明となる。Marelliの電動パワートレインチームの長期にわたる革新的なシステムレベルのビジョンは、電気自動車においてGaNをさらに推進するうえで非常に価値がある。」（プレスリリースより引用）
（画像はプレスリリースより）
▼外部リンク
Magneti Marelli Press Releases
https://www.marelli.com/