ボッシュ、フォークリフト周辺の視覚化し、警告するマルチカメラシステムを発表

労働災害をなくす取り組み
ボッシュは、物流などの現場に欠かせないフォークリフトの安全性を高める「衝突警告システム」を開発していると発表。アップグレードされたマルチカメラシステムにより、ドライバーの注意を促し労働災害のリスク防止に寄与する。

360度ビューカメラであらゆる状況を検知
同システムは、4台のコンパクトカメラが、フォークリフト周辺360度ビューのモニター表示を行うコントロールユニット。車両の周辺で動いている・または静止している物体を素早く検知、ドライバーに警告するというものだ。

同社では、2019年のLogiMATトレードショーで「ビューアシストシステムソリューション」として第1世代を発表してるが、今回の開発はそのアップグレード。

フォークリフト周辺360度すべてを監視し、荷物を持ち上げるなど、あらゆる作業状況でもリスクを検知できるようになっている。

衝突の可能性なども早期に判断し、タイムリーな警告を与える。ドライバーの使いやすさや作業環境に合わせた設置が行えるほか、用途に合わせて車両メーカーが製造時に設置することも可能だ。

フォークリフトによる人身事故をなくす
ドイツ法定災害保険のデータによると、フォークリフトによる人身事故は2018年だけで12,500件。3分の1はドライバーの過失によるもので、そのうち42%は周辺の状況に気づかないため、犠牲者はぶつけられたり挟まれたりすることが多いという。

同社ではシステムを活用した作業の検証を行い、2021年に市場投入予定。労働環境の改善に貢献する。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

ボッシュのプレスリリース
https://www.bosch-presse.de/