ZF、業界初となるフロント電動パーキングブレーキを発表
広くなるコックピット空間
3月12日、ZFは、業界初となるフロント電動パーキングブレーキを発売すると発表した。新たなソリューションにより、自動車メーカーは小型車両に先進のブレーキングシステムを装備できる。また、従来のハンドブレーキレバーおよびパーキングブレーキペダルがない車内空間をデザインでき、安全性・快適性が向上する。なお、業界初のフロント電動パーキングブレーキ量産は、現在、韓国と中国にて開始されている。
小型車への搭載可能
これまで、アッパークラス、ミディアムクラス、コンパクトクラスにおいて、電動パーキングブレーキは主流になりつつある。一方、小型車は、十分なスペースが確保できず、電動パーキングブレーキ搭載は極めて困難であった。電動パーキングブレーキは、従来のパーキングブレーキ機能に加え、オートホールド機能によって坂道発進を容易にする。都市部の交通、交通渋滞では、ストップ・アンド・ゴー機能により運転の快適性は顕著に増す。また、滑りやすい坂道での駐車時は、フロントアクスルの高い静的負荷分散により安全性が向上する。
今回、フロント電動パーキングブレーキでは、コックピットにスペースが生まれ、小型車両への搭載も可能となる。例えば、ハンドブレーキレバーはコンパクトなスイッチに置き換わり、車内空間にスペースが生まれ、インテリアデザインの自由度は増す。
リアドラム、ディスクブレーキからマニュアルパーキングブレーキ関連コンポーネントに至るまで省略でき、電子部品・ソフトウェアと既存ESC制御ユニットの統合には、フロントキャリパー構造の僅かな変更のみを必要とする。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
ZF
https://press.zf.com/press/en/releases/release_15683.html