GKNオートモーティブ、「フェイススプライン」技術のメリットを紹介
軽量コンパクトで、組み立てとメンテナンスが簡単
GKNオートモーティブが開発した「フェイススプライン」技術が、自動車メーカーや独立系修理工場に、より軽量で強力なドライブラインオプションを提供している。GKNオートモーティブ、自動車アフターマーケットコマーシャル担当のディレクターであるFrank Huerter氏は、次のように述べた。
「厳しい排出量目標やダウンサイズに向けたニーズ、新しい高トルクターボチャージャー、電気駆動システムに対応するために、GKNによる特許取得済みのフェイススプライン技術を使用して、サイドシャフトジョイントを車両のホイールハブに接続する自動車メーカーが増えている。」(プレスリリースより引用)
フェイススプラインの特徴としては、従来の設計よりも複雑さが大幅に低減され、より軽量でコンパクトであることが挙げられる。また、縦軸よりも表面積が大きいことから。従来よりもトルクトランスミッションが最大50%改良された。
そして、ホイールハブへのゼロプレイ接続により、組み立てを簡素化しメンテナンスが簡単になった。最大25度まで可動する新しい省スペースのメンブレンブーツを備えている。
高い安定性と剛性、乗り心地と燃費を向上
これまで、サイドシャフトは通常、スプライン縦軸付きの車両のホイールハブに接続されていたが、GKNは、従来の縦方向のスプラインをジョイント面のスプラインに置き換えたころから、「フェイススプライン」と名付けた。フェイスジョイントのスプラインは、ホイールハブの2番目のスプラインに接続され、2つの部品は固定ボルトにより接続される。
GKNの軽量で複雑さが低減したフェイススプライン設計は、将来のパワートレインにも特に適している。ホイールが軽量化されたことにより、ばね下荷重が最大20%削減されるため、乗り心地も大幅に向上する。
また、GKNオートモーティブのST技術、S形状のボールトラックを備えたツインボールサイドシャフトは、ジョイントの内部摩擦を低減し、燃費のさらなる向上を実現している。
さらに、フェイススプラインジョイントと中空モノブロックシャフトを組み合わせ、軽量で優れた安定性とねじり剛性を提供し、乗り心地と燃費を向上させた。
多くの自動車メーカーの全輪駆動モデルに採用
Frank Huerter氏は、フェイススプラインジョイントと中空モノブロックシャフトを組み合わせたシステムにより達成された性能向上は非常に重要であり、多くの大手自動車メーカーが、特に全輪駆動モデルで使用することを選択したと述べた。Huerter氏はまた、次のように説明した。
「OEMアプリケーションでのフェイススプライン技術とモノブロック技術の使用の拡大により、アフターマーケットビジネスの売り上げの増加も実現される。我々は開発者として、設計や品質をまったく妥協することなく、フェイススプライン製品を交換部品市場に提供できるようになった。そして、独立系修理工場は、効率的で高品質なドライブラインコンポーネントを活用し、最新型の車両を整備しメンテナンスしている。」(プレスリリースより引用)
(画像はGKN Automotiveより)
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GKN Automotive Press Releases(PR Newswire)
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