ボッシュ、低速無人車両の試験を遂行中
低速の自動運転
4月2日、ボッシュは、低速無人車両の運用に向けて、「Project 3F」を通して、順調に輸送テストを遂行中であると発表した。現在、レニンゲン、アーヘン(共にドイツ)にある試験場にて、人や貨物の輸送テストを実施している。なお、レニンゲンには、ボッシュの研究センターがある。
低速域での無人・フォールトトレラント車両の実現を
低速無人車両では、状況の変化およびシステムの技術的障害が生じたとしても、低速の自動運転を継続できる。「Project 3F」では、フェイルセーフ操作(部品の故障・破損、操作ミス、誤作動などが発生した際に可能な限り安全な状態に移行する仕組み)を重視し、低速域での無人・フォールトトレラント(障害許容設計)車両の実現を目指す。プロジェクトには6パートナー(ドイツ政府、企業3社、大学、研究機関)が参画し、低速無人車両の実現に向けて支援する。
ドイツ連邦共和国経済省はプロジェクトに430万ユーロを投資し、ボッシュは、ストリートスクーター社(アーヘン)、RAコンサルティング社、ファインパワー社、FZI情報技術研究センター、アーヘン工科大学のコンソーシアムリーダーとしてプロジェクトを進める。
ボッシュ リサーチ・アドバンスエンジニアリングのプロジェクトリーダーであるシュテフェン・クノープ(Steffen Knoop)氏は、プロジェクトの目的を自動運転シャトルが安全走行を確実にするソリューションの開発であると説明する。プロジェクトチームは、故障の発生時、確実に障害を受け入れて走行を継続できるシステムの実現に注力してきた。
無人シャトルバスは、高度自動運転車よりも厳しい条件を満たす必要があり、システムの自動監視、技術的障害への対処、障害発生時の運転継続が求められる。同時に、重大な障害が発生した場合、例えば運転を停止させるなどシステムを保護することが必須である。
(画像はプレスリリースより)
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