Marelli、自動車サプライチェーンの管理を強化するブロックチェーン技術を導入

照明部門とBMWグループの合同プロジェクト
Marelliは4月14日、自動車サプライチェーンの管理を強化するためにブロックチェーン技術を導入し、世界中のサプライヤーと自動車メーカーの工場を接続する分散型ピアツーピアネットワークを構築したことを発表した。

検証可能な不変データに関する「ブロック」のリアルタイム交換に基づくこの技術を使用することで、自動車部品と原材料のトレーサビリティが向上、より効率的で信頼性の高いトランザクションとオペレーションが可能となり、バリューチェーンにおけるすべての関係者に利点をもたらすこととなる。

この重要なサプライチェーンプロセスの革新は、Marelli Automotive LightingとBMWグループの間の合同プロジェクトとして実装されるもので、両社は、ブロックチェーン技術に基づいたアプリケーションである「PartChain」を共同で設計・開発している。

複数工場間における自動車部品のトレーサビリティが向上
最初のステップとして、「PartChain」アプリケーションは、Marelli Automotive LightingからBMWグループの車両へ供給されたヘッドランプやリアランプ、ライトニングモジュールのトレーサビリティに焦点を置いたパイロット作業に採用された。

チェコのイフラバ、イタリアのトルメッゾ、メキシコのシウダー・フアレスにあるMarelli Automotive Lightingの工場と、アメリカのスパータンバーグ、ドイツのディンゴルフィングにあるBMWグループの工場が、このアプリケーションを介して接続される。

最初のプロジェクトでは、プラットフォームは部品と車両に直接参照される10万以上のデータを管理する。

Marelli Automotive LightingのCEOであるSylvain Dubois氏は、次のように説明した。
「サプライチェーン管理における透明性と確実性、信頼性、効率性を確保することは、自動車業界におけるすべての関係者にとって重要な目標である。世界的に多様化したバリューチェーンと関連して、製品の複雑さが増すことは自動車産業の課題が増加することを示しており、この分野における革新の最前線を表すブロックチェーンのような技術は、システムの改善に大きく貢献する。」(プレスリリースより引用)

物流と生産コストが最適化
自動車のサプライチェーンなどの非常に複雑な環境では、多くの部品は、サプライヤーと自動車メーカーの多くの工場間で同時に交換される。その結果、企業は異なるITシステムに依存しているため、コンポーネントや関連するソーシングデータとプロセスデータのトレースは容易ではない。

サプライチェーンにおいて関与するすべての関係者間で独自の共有システムを持つことで、共通の分散型台帳が可能になり、ブロックチェーン技術によって保証されて、コンポーネントと最終製品を直接リンクする固定のデータパッケージを持つことができる。

これらの要因により、最終的にトレーサビリティは、格段に簡単で、すべての関係者にとってアクセスしやすいものとなり、そして誰もがデータを迅速に利用できるようになる。結果として、物流と生産コストの最適化というメリットも得られる。

ブロックチェーン技術のおかげで、「PartChain」アプリケーションの次のステップは、データの確実性をさらに高めること、サプライチェーンにおける偽造部品のリスクを明白な方法で制限することとなる。

Marelli Automotive Lightingは、さらに多くの顧客やサブサプライヤーと結びつき、バリューチェーン全体に「PartChain」の使用を拡大することを目指している。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

Marelli Press Releases
https://www.marelli.com/