ZF Friedrichshafen、窒化ガリウム半導体技術のVisIC Technologiesと提携

次世代電気自動車用インバーターを開発へ
ZF Friedrichshafen(以下、ZF)は5月14日、VisIC Technologies Ltd.(以下、VisIC)と、自動車用の高性能で高効率な次世代電気ドライブラインを開発するために提携したと発表した。

この提携により、VisICの窒化ガリウム半導体「D3GaN」技術に基づき、電気自動車市場における最大のセグメントをカバーする400ボルトのドライブラインアプリケーションに焦点を置いた開発が行われる。

VisICのCEOであるTamara Baksht氏は、電気自動車における窒化ガリウムベースのパワーインバーターの開発に関してZFと提携したことは、自動車業界において窒化ガリウム技術が成功する第一歩であるとの見解を示し、次のように説明した。
「我が社のD3GaN技術は、自動車業界の信頼性が高い企画のために開発されたもので、オン抵抗ごとに最も低い損失を提供している。また、システムソリューションを簡素化し、高効率で手頃な価格のパワートレインを実現する。これは、間違いなく自動車用電動ドライブラインに向けた次のステップです。」(プレスリリースより引用)

システム全体のコストを削減
ZFは、炭化ケイ素や窒化ガリウムなどのワイドバンドギャップ半導体技術を急速に導入しており、最もコスト効率が高く、高効率な電動ドライブラインの開発におけるリーディング企業である。

ZFとVisICは、研究開発でのパートナーシップを拡張することで、インバーターへの窒化ガリウム半導体の適用における既存の協働開発を深化させる。

窒化ガリウム半導体は、ハイブリッドから完全電化の用途まで、電気自動車の性能と効率をさらに向上させるための鍵となる。この技術は、非常に優れたスイッチングスピード、レンジの改善、より小型軽量化したパッケージを提供するため、システム全体のコストを削減する。

ZF、コーポレートリサーチアンドデベロップメント担当のシニアバイスプレジデントであるDirk Walliser博士は、次のように述べた。
「我々は、VisICとの協力に満足しており、同社とともに、窒化ガリウム技術に基づく将来の電動ドライブシステムをさらに改善できると確信している。」(プレスリリースより引用)

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

VisIC Technologies Press Releases(PR Newswire)
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