ギアの代替となる、コンチネンタルの風力発電向け駆動ベルト
ギアボックスなしの風力タービン
コンチネンタルは、中国のメーカーXinjiang Goldwind Science and Technologyが製造した風力タービンに、同社が開発したギアの代わりになる新しい駆動ベルトが装備されていると5月25日に発表した。風力発電のシンプル・効率化
同社が開発した駆動ベルトは、ギアや油圧装置を使わずに風力タービンのブレードを調整することを可能にするソリューションだ。ベルトによる柔軟性を利用し、風力に応じて調整される。海辺での塩分を含む空気は、金属設計では腐食しやすいが、ベルトは振動を抑え、耐腐食性に優れている。
潤滑のためのオイルも必要とせず、欠陥が生じた場合はベルトのみを交換する設計になっているため、メンテナンスも効率的に行える。
優れた耐久性と柔軟性
ベルトは、同社のゴム技術により耐湿熱性に優れた亜鉛メッキのスチールコードを内側に組み込んでおり、全体はポリウレタンでコーティングされている。ポリウレタンは特に耐摩耗性があり、約12000万回の逆曲げサイクルにも対応できる柔軟性だ。同社はさらに独自の技術を活かして生地を作っており、摩耗、ノイズを軽減、安定性に優れている。
同社は、中国メーカーの需要に応えるため、2018年に約200万ユーロを投資して製造所を増設。2019年までに全出力約650ギガワットの風力発電に貢献している。
(画像はプレスリリースより)
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コンチネンタルのプレスリリース
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