ヴァレオ、フランス政府の自動車業界復興計画で48V電気モーターを増産へ

未来のモビリティに関する様々な技術の開発を推進
ヴァレオは、フランス政府による、自動車産業との建設的な協力を迅速に準備し実行する自動車業界復興計画に基づいた施策を応諾することを発表した。

この計画は、より環境にやさしいモビリティへの移行に焦点を置いており、需要と供給の両方を促進するための対策を組み合わせたもので、フランス市場で利用可能な産業的で革新的なリソースを活用する。

そして、ヴァレオは、フランス政府が発表した施策に基づき、フランス国内で48V電気モーターの生産ラインを増加する。48V電気モーターは、2030年までに世界の自動車市場の30%を占めるコスト効率の高い電化技術であり、ヴァレオは48V電気モーターで世界をリードする企業である。

ヴァレオは、復興計画を通じ、新規雇用の創成と地域経済の支援によって、エタプル、リル=ダボー、サント=フロリーヌ、サブレ=シュル=サルトなど主要な生産工場の転換を保証する。

さらに、フランス政府作成した年間予算1億5,000万ユーロのイノベーションファンドによって、フランスにおける未来のテクノロジーを開発し、これにより、車両の電化、パワーエレクトロニクス、熱バッテリー管理、人工知能、データフュージョン、さらに、自動運転やコネクティッド車両、アクティブライティングの開発など、主要な分野における現地でのフットプリントを拡大することを実現していく。

フランス国内に多くの工場を保有
ヴァレオの会長兼CEOであるJacques Aschenbroich氏は、次のようにコメントした。
「フランス政府の復興計画は、モビリティの電化およびアシスト運転における世界的なリーダーとしての我が社の戦略的位置や、地元での堅固なフットプリントを持つ主要な企業であることを示している。ヴァレオは、フランスにおいて、48V電気モーターのような新しい技術により自動車復興計画を支援していく。」(プレスリリースより引用)

ヴァレオは、フランスに23の工場と14の研究開発センターを持ち、15,500人の従業員を雇用している。近年、フランスにおいて、強力な産業的成長を示し、2014年以降、労働力が15%以上増加、2008年以降、フランスの生産施設に約20億ユーロを投資している。

また、同社は、フランスに、電動パワートレインやパワーエレクトロニクス、バッテリーの冷却とキャビン空調などの熱管理、照明に関する製品の工場を保有しており、生産製品の76%は輸出用である。

(画像はValeoより)


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