ブローゼ、新型コロナ感染拡大影響後の事業復興について説明

自動車生産停止で、大幅な売り上げ減
ブローゼは、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、売上高と収益が大幅に減少したことを報告した。2020年度の売上高は、前年度から25%減少した44億ユーロになると予想されている。

同社は、未来のブローゼリニューアルプログラムの実施を推進することで対応するとの意向を示している。

自動車メーカーの生産停止によりブローゼの受注は大幅に減少した。中国では、同社の事業再開後、市場は急速に回復している。しかし、ヨーロッパでは新しい車を購入することに消極的であり、北米では、アメリカとメキシコの関係悪化により注文のキャンセル量が上下している。

ブローゼは、世界的な生産量が今後2~3年で2019年のレベルに戻るとは予想しておらず、対応する財務結果にも影響を及ぼすと考えており、将来のプロジェクトに対し戦略的に投資しながら、組織的なコスト管理プログラムでこれらの課題に向き合っている。

ブローゼグループのCEOであるUlrich Schrickel氏は、次のように述べた。
「我が社は家族経営の企業であり、良い財政基盤とオーナーの完全なサポートを有している。我が社の今年の目標は損益と収益が同程度であることであり、長期にわたり会社の財政的独立性を維持し続けることである。収益保護するための対策を徹底的に実施し、ブローゼの収益性を回復させる。」(プレスリリースより引用)


未来のリニューアルプログラムを実施
同社は自動車市場の崩壊に迅速に対応し、全社的に短時間労働や企業休暇を行っている。

また、未来のブローゼリニューアルプログラムも重要な役割と果たすと考えている。その目的は、競争力を高め、革新して成長を遂げる力を向上させることであり、セルビアにドライブ事業部の拠点を作り、エレクトロニクスとソフトウェアソリューションの分野に投資する。

Schrickel氏は、次のように説明した。
「我々は、官僚的形式主義を中止し、階層をフラット化して、コラボレーションの効率性を向上させている。未来のブローゼプログラムは、ドイツの従業員数の調整にもつながる。これはブローゼの長期的競争力を保証し、将来の機会を活用するために必要である。」(プレスリリースより引用)

同社は、長期的戦略に取り組み、センサー技術とソフトウェアを組み合わせることによってメカトロニクスの能力を拡大している。

レーダー技術の量産注文も獲得
ブローゼの製品ポートフォリオは、柔軟性のある車両インテリア、eバイクシステム、電動スクーター向けドライブとコントロールなど、モビリティの新しい形を切り開いている。車両アクセスとインテリア向けおインテリジェントで接続された製品により、ドライバーは、まったく新しいレベルの快適性を体験できる。

また、ブローゼは、レーダー技術の分野で最初の量産注文を獲得した。リフトゲートのハンズフリー開閉システムのさらなる開発は、技術が容量センサーからレーダーセンサーへ移行するにつれ、自動車サプライヤーにとって重要なステップである。

同社は、この主要な技術を、テイルゲートや車両ドアの衝突検出などのソリューションに適用し、乗員保護のために内部監視を行っている。

(画像はBroseより)


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