コンチネンタル、アメリカの農業技術メーカー向けに運転席回りの表面材などを供給

高い耐久性の木目表面材で外観と感触も向上
コンチネンタルは、アメリカの農業技術メーカーに向けて、農業用トラクターのキャビンとコンバインに使用する表面材、および小型トラクターと芝刈り機の座席を提供している。これらの頑丈で高品質な素材により、運転者の作業環境が保証されている。

ヨーロッパ市場向けに製造されたアメリカの高級メーカーの農業機械には、ヘッドライニング、ホイールハウジングカバー、サイドトリム、コックピットトリム、キャビンフレームなどが搭載され、運転者は、コンチネンタルのフィルムで表面が覆われている8つのコンポーネントで囲まれている。

コンチネンタル、商用車向け表面素材設計担当のFlorian Eick氏は、次のように述べた。
「我が社のフィルムの主な利点は、キャビンの外観も向上させている特殊な木目のデザインである。表面構造は、ひっかき傷やひび割れ、その他の損傷に対して非常に耐性があり、また、外観と感触にプラスの効果もある。全体の外観は高い品質を表している。ざらざらとして深い表面構造は非常に敏感で、材料の耐久性に悪い影響を与える。」(プレスリリースより引用)

木目のデザインのもう1つの利点として、簡単に掃除でき、汚れをはじくことが挙げられる。これにより、フィルムカバーは、化学物質やその他の物質に対しても高い耐性を示す。

野外で使用される農業機械の運転者の労働条件には、極度の暑さ、強い太陽熱、強風、降雪、運転中の雨、さらに、地面の泥や汚泥などがあり、これらも車内の素材に大きな影響を与える。

コンチネンタルの表面素材は、これらの状況に合わせてカスタマイズされ、過酷な条件に耐えられることを実現している。

自動車部門の専門知識を農業部門に適用
農業では自動化が進んでいるにもかかわらず、現場での作業には多くのスキルと完全な集中力が必要である。

これについて、Eick氏は、「キャビンは作業場でもあるので、製造業者は運転者の快適性にますます重点を置いており、堅牢性と耐久性を理想的に組み合わせている。」と説明した。

この点に関して、顧客は、コンチネンタルによる幅広い専門性と知識からの恩恵を受ける。

コンチネンタル、ヨーロッパ向け商用車表面材担当の販売マネージャーであるGerd Kirchberg氏は、次のように述べた。
「我々は自動車産業の品質を取り入れ、それを農業産業に適用している。我が社のフィルムに関する専門家は、自動車部門で得た専門知識を適用しており、場合によっては、より厳しい仕様と規格が適用されている。」(プレスリリースより引用)


グローバル品質基準で生産
農業機械の高級メーカーが使用している表面材は、ドイツのハノーファー、シュトルツェナウ、ヴァイスバッハの工場と、アメリカのウィンチェスターで生産されている。

Kirchberg氏は、次のように説明した。
「この間に、16の製造拠点を使用して、同じノウハウと同じローラーテクノロジーで表面材料を製造することもでき、世界中で同じ品質を提供できるようになった。これにより、顧客の特定の現地要件に関して、より柔軟で迅速に対応できるようになる。」(プレスリリースより引用)

コンチネンタルでは、高品質の表面材料に加えて、タイヤ、ドライバーアシスタンスシステム用センサー、農業技術用のドライブベルトおよびコンベヤーベルトなどを提供しており、農業部門の幅広い分野の市場で存在感を示していく予定である。

(画像はプレスリリースより)


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