マーレ、ハイブリッド車両と電気自動車向け新型コンデンサーを発表

高い電力密度で急速充電時にも最適に冷却
マーレは、トラクションバッテリーの充電を加速させる、ハイブリッド車両と電気自動車向けの新しいタイプのコンデンサーを発表した。

この新しい設計は、現在の設計よりも大幅に高い電力密度を提供する。冷却システムの一部として、コンデンサーは、急速充電時にもバッテリーが最適に冷却され、損傷から確実に保護されるように保証するコンポーネントのうちの1つである。

新しいコンデンサーは、追加の設置スペースを必要とせず、キャビン内を快適な温度にするのに十分な冷却能力を提供する。急速充電は電気自動車が普及する上での重要な要素であるため、マーレのこのイノベーションは、電気自動車を日常の使用や大衆市場により適したものにすることに貢献している。

マーレ、先進エンジニアリング熱管理担当のディレクターであるLaurent Art氏は、次のように述べた。
「バッテリー冷却は、電気自動車のパフォーマンスにとって非常に重要である。この新しいコンデンサーを開発する中で、我が社の熱管理における長年にわたる専門知識を活用することができた。我々は、このコンデンサーが電気自動車の開発をさらに推進すると確信している。」(プレスリリースより引用)

また、コンポーネントの設計に加えて、製造プロセスも最適化されており、これにより、腐食の影響を受けにくく、必要な冷媒が少ない軽量の製品を提供している。

新しい形のモビリティに対応する革新的な熱管理
数年前まで、エンジン冷却システムにとって最重要であるタスクは、高付加での過熱から燃焼エンジンを保護することであった。そして、電気自動車における熱管理は、キャビンとパワートレインにおけるそれぞれの熱管理の相互作用強化や、バッテリーなどのコンポーネントを厳密に定義された温度制限内に維持する必要性などによって、非常に複雑になっている。

マーレは、電気自動車の熱管理に関する多くのイノベーションに対応し、新しい形のモビリティの成功を実現している。マーレの熱管理コンポーネントは、ハイブリッド車両、バッテリー電気自動車、燃料電池車に搭載されており、設置スペース、快適性、システムコストのバランスを取ることが求められている。

マーレは、熱システム全体の設計に包括的なアプローチを採用し、各コンポーネントの相互作用を最適化することにより、これらの課題を解決している。

そして、バッテリー寿命と航続距離、乗る人の快適性、駆動システムの性能を向上させることができ、これにより、別駆動装置の受け入れの増加に大きく貢献している。

(画像はプレスリリースより)


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