コンチネンタル、商用トラック向け「HiTemp空気ばね」を開発
運転室の安全性や快適性、信頼性、柔軟性を提供
コンチネンタルは、マイナス40~プラス100度の温度に簡単に耐えることができる「HiTemp空気ばね」を、スウェーデンの有名な商用車メーカーに供給している。このプロジェクトは、市場をリードするショックアブソーバーのメーカーと密接に協力して実施されているものである。
多くの場合、トラックの運転手は非常に長い距離を走行し、車両は製品寿命にわたって様々な地域や気候帯の広い範囲を経験する。
コンチネンタルは、スカンジナビアやロシアの寒い冬、スペインや北米、東南アジアの暑い夏の両方において、運転室を安全で快適に保つために、極端な温度でも高い信頼性を提供する「HiTemp」ソリューションを開発した。
空気ばねは、トラックコンポーネントに対する需要の増加に対応している。より厳しい排気ガス基準により、エンジンルームが大きく加熱され、確実に非常に高温での運転状況となる。
スリーブ型空気ばねの利点としては、熱管理が簡単になり、キャブマウントの設置スペースを定める際に、より大きな柔軟性をメーカーに提供することが挙げられる。
また、空気ばねを強い熱放射から保護するための熱シールドは必要としない。スプリング機能が、これまでのソリューションよりも大幅に安価になり、さらなる利点として、アイドル時間の短縮と修理コストの削減が挙げられる。
高温および低温での耐用性のニーズが増大
コンチネンタル、商用車用オリジナル機器向け空気ばねシステム担当の責任者であるHolger Brüning氏は、次のように述べた。「顧客が、スリーブ空気ばねの耐熱モデルを輸送用トラック全体で標準として取り付けることは、この製品を我が社のパートナーや顧客向けに重視する戦略を確認するだけではない。HiTempスリーブ空気ばねを、商用車両業界の標準として導入するための重要なステップでもある。極端な温度のためのスリーブ空気ばねは、高温での使用において大幅に改善されただけでなく、マイナスの温度における許容範囲を拡大する。さらに、スリーブは、極端な長期のストレスに耐えることができる。」(プレスリリースより引用)
動的弾性と耐熱性の点で高性能ボンド用の高温のエラストマーに基づいている、スリーブ空気ばねを基にして作られた革新的なラバーコンパウンドに加えて、ハノーファー・ヴァレンヴァルト工場における強化された製造プロセスは、改善されたパフォーマンスのためには不可欠である。
Brüning氏は、「将来的には、HiTemp空気ばねへの大きな需要があり、需要は今後も増加し続けるだろう。これは、我が社の生産プロセスに組織的に投資し、生産能力を継続的に拡張している。」と説明した。
(画像はプレスリリースより)
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