コンチネンタル、夏期のアクアプレーニングのリスクについて説明

乾燥したほこりっぽい路面に突然の豪雨が危険に
コンチネンタルは、夏期によく発生する突然の豪雨や雷雨におけるアクアプレーニングのリスクについて、ホームページで説明している。

暑い気候でドライ路面の状態に慣れているドライバーは、突然の雨天時、ブレーキ距離が短くハンドリングも正確であると想定して運転することが多いが、すぐにブレーキとステアリングに、より繊細なタッチを必要とすることに気が付く。

突然エンジンノイズが大きくなった時は、タイヤが路面との接触を失い、車が操縦不能になったことを示している。この場合は、ハンドルを急転回させると、車が曲がったり横滑りしたりして、これまで以上に危険な状態になる。

また、乾燥した天候の間に、路面は花粉や樹脂、ほこりで覆われ、これに雨水が加わると液体せっけんのような効果を持ってしまう。

したがって、ドライバーアシスタンスシステムが装備されていても、効果的に機能するためには、タイヤと路面の接触が必要なため、ほとんどの場合動きをアシストすることができない。

コンチネンタル、ハノーファー北部にある性能試験場コンチドロームの担当者であるAngelo Perez-Riemer氏は、このような場合に役立つのは、スピードが遅いこと、前方の車から十分な安全距離が取られていること、照明が点灯していること、ステアリングホイールを慎重に握ることとの見解を示し、次のように述べた。
「アクアプレーニングが始まると、マニュアルミッションモデルでの理想的な反応は、すぐにクラッチを踏むことである。電気自動車やオートマチックトランスミッション車の場合は、危険が続く間、アクセスペダルを安定させ、ブレーキや強引なステアリングを避ける。深い車の跡にはまり込んだ場合は、時速80キロでも早すぎることもある。バックミラーにトラックが高速で近づくのが見えた場合、ストレスレベルがピークに達し、アクセルを踏んで危険から逃れようと考えるが、それは間違った対応であり、次の休憩所に立ち寄り、最悪の事態が終わるまで待つ方がはるかに良い。」(プレスリリースより引用)

トレッドの深さが十分にあることを確認
また、タイヤにトレッドの深さが十分にあることも安全な走行に役立つ。

Perez-Riemer氏は「トレッドの深さが浅いほど、溝に吸収されて分散される水が少ないため、車はアクアプレーニングを起こしやすい。」と説明した。

コンチネンタルの205/65 R16のPremiumContact 6タイヤを装着したテストでは、路面に8ミリの水があった場合、新品のタイヤで時速86キロまで安全にハンドリングが可能であった。タイヤのトレッドが3ミリある場合は、時速67キロまで路面に接触されていた。

法定最低限のトレッドが1.6ミリの場合は、アクアプレーニングは、町中での走行に多い時速48.5キロで発生する。

こうしたことから、コンチネンタルでは、タイヤのトレッドが法定最小値の1.6ミリを十分に超えているかを確認するようにドライバーにアドバイスしている。

また、タイヤ以外にも、ワイパーがフロントガラスをクリアに清拭できずに縞模様になると、視認性が低下してしまい、レスポンス時間が増加するとともに、対向車のヘッドライトのまぶしさがリスクとなる。

コンチネンタルでは、ドライバーは家を出る前に天気予報を確認し、雨天で旅行する場合は、休憩を取り、十分な時間を取って旅行することを勧めている。

(画像はプレスリリースより)


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