ZF、ドイツのイェファーセンにあるErich Reineckeテストコースを拡張

商用車テスト機能を大幅に進歩
ZF Friedrichshafen(以下、ZF)は、ドイツのイェファーセンにあるErich Reineckeテストコースを拡張した。テストトラックは約1,800万ユーロの投資を受けて、ZFの商用車テスト機能を大幅に進歩させ、グローバルテクノロジーのリーダーという位置を強化している。

この拡張された施設は、近年のZFによるWABCOの買収を活用して、新しいソリューションと技術をテストし開発することにおいて重要な役割を果たし、商用車業界の自律、接続性、電気自動車の未来におけるビジョンを推進する。

テストトラックには、様々な道路状況を再現するためにカーブと直線部分が組み合わせされた、新しい3.6キロメートルのオーバルサーキットがあり、実際の高速道路の運転状況をシミュレートしている。

また、ZFのテスト機能を大幅に進化させ、車線逸脱システム、渋滞時アシスト、自動運転までの高速道路パイロットを含む高度な技術の開発をサポートする。

さらに、拡張された施設には、広さ1,000平方メートルの最先端プロジェクトとカスタマーセンター、2つのトラックホールが新設された。

ZFの理事会メンバーであり、商用車技術、産業技術、材料管理を担当するWilhelm Rehm氏は、次のように述べた。
「WABCOによる最近の買収を活用して、この投資は、グループ戦略『次世代モビリティ』に沿って、顧客のために自動運転やeモビリティの技術を迅速に開発しテストすることにZFが焦点を置いていることを強調している。この独自のテストトラックは、グローバルな技術リーダーとしてのZFの地位を強化し、商用車セグメントにおいて、我が社の成長機会を完全に利用するために必要である、広範でダイナミックなテストの可能性を提供する。」(プレスリリースより引用)


将来の自動運転、接続、電動車両のビジョンの実現
ニーダーザクセン州の経済・労働・輸送・デジタル化担当大臣であるBernd Althusmann博士は、このテストラックの拡張は、自動化したネットワークを使用した運転のための車両システムに関する研究と開発にとって非常に重要であるとの見解を示し、次のように説明した。
「ZFの商用車制御システム部門は、そこで商用車用の複雑な支援システムを開発しているため、将来の自動運転、接続、電動車両のビジョンの実現に貢献している。この投資が明確に示すように、ニーダーザクセン州のモビリティの状態で、明日のモビリティへの道を開くのに役立つ革新的な将来のテクノロジーとソリューションに焦点を置いている。」(プレスリリースより引用)

また、ZF商用車制御システム部門、プロダクトエンジニアリング担当の上級副社長であるChristian Brenneke博士の説明によれば、今日、既に、テストトラックは、トラックやバス、トレーラーをより安全で効率的にする革新的なシステムのために中心的な役割を果たしている。

同社が、自律、ネットワーク化、電動車両にますます焦点を置くにつれて、開発するシステムの複雑さが増し、より高度なテストと検証能力が必要となる。

テストトラックの拡張により、革新的なドライバーアシストシステムを、完全に自動化された運転とモビリティコンセプトまで、テストすることが可能となった。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

ZF Friedrichshafen Press Releases
https://press.zf.com/press/en/releases/release_18752.html