MARELLI、Highlyとの新しい合弁会社「Highly Marelli」の設立を発表
HVACの電化や電気駆動コンプレッサーシステムなど
Marelli Corporation K.K.（以下、MARELLI）は9月7日、Highly International (Hong Kong) Limited. (以下、Highly)と、新しい合弁会社Highly Marelli Holdings Co., Ltd. (以下、Highly Marelli)を設立する契約の調印をしたことを発表した。
合弁会社の設立は、MARELLIが、2019年に、ジョンソンコントロールズ日立空調（JCH）から上海海立新能源技術有限公司（HNET）の株式を取得したことに続くものである。
HNETは、乗用車と商用車向けEDCに関する成長著しいメーカーであり、HighlyとJCHの間に設立された合弁会社である。JCHがHNETの株式を取得したことを発表した時に、MARELLIは、HVACなど、Highlyとのさらなる合弁事業パートナーシップを発展させる意向を示した。
両社は、2021年1月の初めの設立を目指して調整中である。その間、MARELLIのコンプレッサーとHVAC事業は合弁事業に移管され、合弁事業が所有する事業の下で運営されることとなる。
この新しい体制の下で、現在、MARELLIのコンプレッサーとHVAC事業に関係する従業員は、既存の契約条件に基づいて、合弁事業下の事業体に移管される。
合弁事業は香港で登録され、中国の上海と日本の埼玉にあるMARELLIのグローバル本社に近接して営業本部が置かれる。
成長する中国市場へのアクセスを獲得
MARELLIのCEOであるBeda Bolzenius氏は、この合弁会社はMARELLIにとって戦略的に重要で期待されるパートナーシップであり、これを通じて、成長する中国市場への直接的で迅速なアクセスを得ることができるとの見解を示し、次のように述べた。「これにより、電化技術への投資がさらに促進され、より大きな相乗効果を達成し、我々の顧客と従業員のキャリア機会に対するより良い価値を提供する。中国におけるHighlyの高い評判とブランドの存在感が、製造の卓越性に対する我が社の評判が組み合わされ、非常に大きな可能性を持った事業が創成される。」（プレスリリースより引用）
一方、Highlyグループの支配株主であり上海電気の会長であるZheng Jianhua氏は、次のように述べた。
「現在、グローバルな自動車業界は大きな変革に直面しており、新エネルギー車の開発が進んでいる。Highlyと Marelliとの合弁会社は、新エネルギー車両向けの熱管理の技術的変換をリードすることによって、世界の大手システムサプライヤーになるために取り組んでいる。そして、新エネルギー車のコンプレッサー技術と強力な流通ネットワークにおけるHighlyの最先端技術と、自動車部品のグローバル市場におけるMarelliの主要な地位により、合弁企業は顧客により大きな価値を生み出します。」（プレスリリースより引用）
（画像はプレスリリースより）
▼外部リンク
Marelli Corporation K.K Press Releases
https://www.marelli.com/