グルーポアントリン、中国の上海に新しいイノベーションセンターを開設
新型コロナウィルスの深刻な影響を乗り越えて業務再開
グルーポアントリンは、新型コロナウィルスの深刻な影響による大きな生産や経営上の危機を乗り越えて、業務を再開し、中国に新しいイノベーションセンターを開設したことを報告した。新型コロナウィルスの感染拡大により、4月には世界中のほぼすべての自動車製造工場が閉鎖され、上半期の世界の自動車生産は33%減少した。その結果、グルーポアントリンの1月から6月までの売上高は、前年同期の26億7,800万ユーロに対し15億5,300万ユーロとなり、売上総利益は前年同期の2億2,600万ユーロに対し5,200万ユーロとなった。
その後、新型コロナウィルスの感染防止プロトコルを適用し、全従業員の安全を確保することを最優先事項として、業務を再開した。現在、すべての工場が稼働しており、7月の収益は順調に推移している。
また、7月には、組み込み型電子システムのサプライヤーである、ドイツのAED Engineeringと戦略的パートナーシップを締結した。
AED Engineeringは、グルーポアントリンの電子システム事業部門の業務を強化するとともに、自動車メーカーのプロジェクトに向けた電子機器の開発、さらに製品ポートフォリオを強化するための新しい先進ソリューションを追求することに協力して取り組む。
拡大する中国市場に対応する研究開発
グルーポアントリンは、新型コロナウィルスによる危機を盛り超えるとともにビジネスを変革し、中国の上海にイノベーションセンターを新設した。これにより、世界最大の自動車市場である中国における研究開発、イノベーション、技術開発能力が強化され、特に新しいeモビリティに焦点を当てたプロジェクトで、中国の顧客のニーズと要件に対し、より適切、迅速に適応することができる。
新しいイノベーションセンターには、先進の電子工学ラボと近代的なショールームがあり、顧客は、同社の最新の技術革新と重要な製品を、実際に、あるいは仮想現実デバイスを使用して見ることができる。このセンターでは合計で100人以上の従業員が雇用されている。
グルーポアントリンのErnesto Antoli会長は、新型コロナウィルス感染防止に対処することが最優先事項であるが、この危機により加速される自動車業界が経験する変化を導きたいとの意向を示し、次のように述べた。
「我が社は、インテリアのテクノロジーソリューションのグローバルサプライヤーとしての地位を強化することを目的として、少し前に開始された変革の一環として、イノベーションセンターの立ち上げなど、新しいプロジェクトとイニシアチブを継続的にスタートさせている。また、エレクトロニクスと照明ソリューション、装飾的な要素、未来の自動車に組み込まれる新しい技術を統合することによって、我が社の製品に、さらなる価値を追加する取り組みを続けている。」(プレスリリースより引用)
(画像はGrupo Antolinより)
▼外部リンク
Grupo Antolin Press Releases
http://www.grupoantolin.com/