アルプス電気、リフロー方式対応の中空エンコーダ製品群を発表
自動車内のエアコン・オーディオ用途などに対応
アルプス電気は13日、中空エンコーダ「EC21C」「EC28C」「EC35CH」の各シリーズで、リフロー方式のはんだ付けに対応した製品群を新たに追加すると発表した。これら製品群は、自動車内のエアコンやオーディオのコントローラなどでの使用を想定したもの。自動車部品の組み立ての際、基板にペースト状のはんだをプリントし、それを高温の空間に通すことで基板と部品のはんだ付けを行うリフロー方式に、耐熱性を向上させることで対応している。
中でも外形22mm台のエンコーダ「EC21C」におけるリフロー方式対応は、アルプス電気によると同クラスのエンコーダとしては業界初であるとのことだ。
自動車部品の組み立てにおける昨今のニーズに対応
リフロー方式は近年自動車部品の組み立てで多用されており、他のコンポーネント部品と同時にリフロー方式ではんだ付けすることができる、高温下でも熱による変形が少ないエンコーダへのニーズが高まっているという。これを受けて、アルプス電気では今回発表する製品群でリフロー方式への対応を図った形となる。またアルプス電気独自の技術によって軸のガタつきを減らすことで、実際の動作時における高級感を演出する仕様だ。
加えて、吸着ノズルに対応する専用キャップを付属品として提供することで、実装マウントにも配慮したものとなっている。アルプス電気では今後、新たな製品群の量産を年内に開始。製品群の提供を通じて、顧客側における設計自由度の向上、ならびに組み立て工数の削減に寄与したい考えだ。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
アルプス電気 ニュースリリース
http://www.alps.com/j/news_release/2015/1113_01.html