ブリヂストン、フランス・ベテューヌ工場での全活動を停止すると発表

ヨーロッパ市場でのコスト効率などを改善する構造的対策
ブリヂストンEMIAがフランス・ベテューヌ工場での全活動を停止することを、9月16日に発表した。

同社はヨーロッパの自動車タイヤ市場における生産過剰及び、コスト効率の改善のために構造的対策を慎重に検討した結果、フランス・ベテューヌ工場での全活動の停止を臨時労働評議会で発表した。

この発表により同社は863人の従業員が影響を受けると認識しており、各従業員がサポートを受けられるようにあらゆる手段を講じていく。同地域における影響を可能な限り少なくするため、雇用再活性化計画の展開などを目指している。

低コストのアジア・タイヤブランドとの競争が激化
乗用車用タイヤのヨーロッパ市場では新型コロナウイルスの影響を考慮せずとも、低コストのアジア・タイヤブランドとの競争が激化するなど、ブリヂストンEMIAが強い逆風に直面している状況だ。

価格設定とマージンに加え、低リム径セグメントにおける過剰生産能力に負担がかかっており、ヨーロッパ全体の同社フットプリントの中で、ベテューヌ工場が最も競争力の低い工場となっている。

ここ数年同工場では競争力を高めるため、いくつかの対策が講じられてきたが、費用対効果が非常に悪い状況にあり、改善も見込めないことから今回の決定に至った。

(画像はブリヂストンEMIA ホームページより)


▼外部リンク

ブリヂストンEMIA プレスリリース
https://www.bridgestonenewsroom.eu/