Plastic Omnium、ル・マン 24時間レースの水素貯蔵システムプログラムに参画
水素ガス貯蔵システムの独占的サプライヤーに
Plastic Omniumは9月18日、ル・マン 24時間レースの水素貯蔵システムプログラム「MissionH24」のパートナーとなったことを発表した。「MissionH24」は、レースプロモーター、「AUTOMOBILE CLUB DE L’OUEST」、「GREENGT」、高電力電気水素推進システムを専門とする「FRANCO-SWISS HIGH TECHNOLOGY GROUP」の共同開発プログラムで、その目的は、2024年以降のル・マン 24時間レースにおいて、水素燃料電池タイプのカテゴリーを確立することである。
Plastic Omniumは、この新しいカテゴリーで競争する全チームに向けた水素ガス貯蔵システムに関して、独占的サプライヤーとなる。同社は、2024年までにMissionH24によって開発されたすべてのレースプロトタイプ車両に水素貯蔵システムを提供する。
プロトタイプ車両は、競技用車両で使用する前に技術をテストする車両であり、システムは、クローズドトライアルとレースの両方でテストされ、ゼロエミッション水素技術の可能性を実証する。
非常に厳しい運転条件に対応
GREENGTによって設計されたMissionH24の「LMPH2Gプロトタイプ」は、ル・マン 24時間レースに準拠するサーキットのラップ走を完了した。Plastic Omniumが開発した高圧水素貯蔵システムは、スピード、燃料補給の頻度、温度の点で、非常に厳しい運転条件に対応する。
このシステムは自動車規格に認定され、Plastic Omniumがプラスチックライナー付きのカーボンファイバーシェルである「タイプ4タンク」に関する専門知識を発揮し、この技術の先駆者である自動車メーカーとの連携を強化することができる。
Plastic Omnium、クリーンエネルギーシステムズの社長兼CEOであるChristian Kopp氏は、次のように述べた。
「このプロジェクトで、我々は、極端な運転条件に対応できるシステムを開発する。モータースポーツと大規模な自動車産業は両方とも、パフォーマンス、安全性、イノベーションを必要としている。MissionH24は技術的な実証だけでなく、自動車メーカーと緊密に連携して水素貯蔵イノベーションを加速させる、素晴らしい研修室である。」(プレスリリースより引用)
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
Plastic Omnium Press Releases
https://www.plasticomnium.com/