ZF Friedrichshafen、日産から2020イノベーションアワードを獲得

インテリジェント3レンズカメラの開発技術が評価
ZF Friedrichshafen(以下、ZF)は、自動車市場向けに初めて開発されたインテリジェント3レンズカメラであるTri-camカメラテクノロジーが評価され、2020 Nissan Global Supplier Award for Innovationを獲得したことを発表した。

Tri-camは、日産スカイラインの「ProPILOT 2.0」自律運転技術をサポートしている。

ZFのCEOであるWolf-Henning Scheider氏は、次のように述べた。
「我々は、このような栄誉ある賞を贈呈され、また、ProPILOT 2.0のような革新的なシステムに貢献できる機会を得たことを嬉しく思っている。我が社は、グローバルな自動車メーカー向けの高度に安全で自動化された運転技術を開発しサポートすることに貢献し続けることを楽しみにしている。」(プレスリリースより引用)

これは、2014年以降日産とともにカメラ技術を開発してきたことを認められてから3回目の受賞である。

長距離と短距離センシングの改善で自動運転機能を強化
革新的なTri-camは、ZFのS-cam4カメラシリーズのうちの1つであり、長距離センシングを改善するための28度の視野を備えた望遠レンズと、短距離センシングを改善するための150度の視野を備えた魚眼レンズが追加されている。

これにより、強化された長距離の事象検出に加えて、プレミアムなADASアプリケーションの高度な全体的なパフォーマンス、特に高速道路運転サポートや渋滞アシストなどの半自動運転機能のための改善された短距離センシング機能が可能になる。

コンパクトで柔軟な機械設計によるTri-camは、現在市場に出ている最小のマルチレンズスマートカメラであり、高精度のメカトロニクス/ビジョンの統合におけるZFの専門知識が示されている。

正確な範囲と距離の測定値を提供するために、内蔵のキャリブレーションと外部のキャリブレーションを使用して、カメラレンズのビューを非常に複雑に調整する必要がある。

高速道路・長い通勤時・都市部の交通状況に対応
日産のProPILOT 2.0は、複数車線の高速道路用に設計された革新的な自動運転技術である。

日産は、適切な条件下で、完全自動モードにより操作できるステアリング、アクセル、ブレーキの組み合わせを導入した最初の日本の自動車メーカーであり、高速道路で交通量が多い場合や、長い通勤時、都市部の交通状況において、運転者の負担を軽減する。

この賞は、高度に安全で自動化された運転機能を実現する、ZFの「See, Think and Act」アプローチの成功を強調するものである。

そして、ZFは、カメラ・レーダー・ライダーという一連のセンサー、「Pro AI」と「Safety Domain ECU電子制御ユニット」と、ステアリング・ブレーキ力、アクティブサスペンションシステムというインテリジェントメカニカルシステムを継続的に開発する。これは、パイロットモードまたは自動運転モードによって正確に車両を正確にコントロールすることを実現している。

(画像はプレスリリースより)


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ZF Friedrichshafen Press Releases(PR Newswire)
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