ベバスト、新興企業の展示会「EXPO 8」で先進コンバーチブルルーフシステムを紹介
内装のワンタッチでルーフの開閉が可能
ベバストは、オープンイノベーションプラットフォーム「Startup Autobahn」の展示会であるEXPO 8で、新興企業との共同プロジェクトを発表した。展示会は初のオンライン開催となった。ベバストは、「Imagine Intelligent Materials」と一緒に、先進の挟み込み防止機能を備えたコンバーチブルルーフシステムを紹介した。
このシステムで、ルーフファブリックは優れたセンサーのように機能するグラフェン層で覆われており、屋根や内装の裏地をワンタッチするだけで、すぐに開閉を止めることができる。
保護上の理由から、現在のコンバーチブルルーフはボタンを押すことで開閉するので、これはまったく新しい機能である。また、リモートコントロールは限られた範囲でのみ可能となっている。
ハイテクセンサーや早期に故障を検知するシステム
また、ベバストは、「Forciot」と協力して、コンバーチブルトップの開閉時に作用する様々な動的力をリアルタイムで測定して表示するハイテクセンサーを展示した。この目的のために、センサーはコンバーチブルトップの柔軟な部分、つまりカバーと、ソフトトップの内張りとの間に組み込まれている。
温度、寸法、内部の圧力、ひずみなど、複雑な方法で相互作用する多様なリアルタイムの透過性によって、エンジニアは、開発中に迅速かつ効率的に作業を繰り返し、必要に応じて調整を行うことができる。
さらに、ベバストは、「NL Acoustics」と一緒に、Noiseless Acoustics Sense Moduleで、音響信号を介して広範なテストサイクルの間にエラーを検知する方法を紹介した。Noiseless Acoustics Sense Moduleは、コンバーチブルルーフのテストシステムに統合されている。
テスト操作中、システムの音響信号は記録された後に中央センスモジュールにバンドルされ、最終報告で評価される。このようにして、最長で3か月続けられる耐久テストは手動のアシストなしで評価でき、システムが機械的故障を起こす前に、故障を早期に検知することができる。
Startup Autobahnで量産可能な実装の開発に成功
ベバストは、2017年以来、アメリカのPlug and Play Tech Centerのドイツ支部である「Startup Autobahn」のアンカーパートナーとなっている。このイノベーションプラットフォームは、新興企業とモビリティやデジタル化分野における業界をリードするパートナー企業を結び付け、量産可能な実装の開発に成功している。
ベバスト役員会の副会長であり、同社グループの技術トピックを担当するMatthias Arleth氏は、次のように述べた。
「自動車業界の長年にわたるグローバルシステムパートナーとして、改善とイノベーションは我々のDNSに深く根付いている。市場リーダーとしての我々のポジションをさらに拡張するために、Startup Autobahnネットワークにおける取り引きは非常に価値がある。ここで我々はまったく新しい刺激を受けている。」(プレスリリースより引用)
(画像はプレスリリースより)
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