Rheinmetall、ドイツ政府の燃料電池駆動研究開発プロジェクトに参加
BMWに革新的な水素再循環ブロワーを提供
Rheinmetall Automotive(以下、Rheinmetall)は、先進の高出力燃料電池駆動システムの開発を目的としたドイツ政府の「FC Komp」研究開発プロジェクトに参加し、BMWに特別な水素再循環ブロワーを提供していることを発表した。ドイツ政府と、水素および燃料電池技術の促進を専門とする国営企業であるNOW GmbHによるこのプロジェクトは、パートナーとして、Rheinmetall の他、BMW、ジーゲン大学、その他のサプライヤー企業などがおり、2021年8月まで実行される予定である。
Rheinmetallによる革新的な水素再循環ブロワーの開発には、ドイツ政府から数十万ユーロの資金が提供されている。
この新しいブロワーは、燃料電池の反応プロセス中に消費されなかった水素をスタックに戻すタスクを持ち、その結果、燃料電池の効率を高めるとともに、その寿命を延ばす。
さらに、燃料電池内の水素の均一な分布によって、コールドスタート動作が改善されている。ブロワーの低電圧と高電圧のバリエーションは、最大800ボルトで開発された。
システムの製造コストを削減
この開発プロジェクトは、コンパクトでリーズナブルな価格のコンポーネントと、高い結合密度を採用することによって、これまでは高額であったこれらのシステムの製造コストを削減することを目的としている。燃料電池は、重量や設置スペースに悪い影響を及ぼすことなく、乗用車の燃焼エンジンの代替となるものである。
さらに、路上使用の適性に関して、完全燃料電池システムは、実際の車両を使用した複数のテストを受けている。テストには、衝突試験や水素タンクの安全な機能に関する研究が含まれている。
このプロジェクトの根底にあるものは、持続可能なモビリティに関する目標を達成するうえで、バッテリー電気自動車と燃料電池の電気自動車の根本的な重要性に対するドイツ政府の信念である。
Rheinmetall Mechatronicsの先進エンジニアリング責任者であり、燃料電池業務を担当するMichael Becker博士は、次のように述べた。
「ほぼすべての自動車メーカーの関心が高まっていることを認識している。これは、大型の乗用車やSUVには当てはまるだけでなく、商用車、バス、定置使用にも当てはまるようになりつつある。」(プレスリリースより引用)
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
Rheinmetall Press Releases
https://www.rheinmetall-automotive.com/