デンソー、リチウムイオン電池用の新型バッテリーモニタリングICを開発

バッテリー使用効率を高め、燃費と走行距離を向上
デンソーは、リチウムイオン電池用の新型バッテリーモニタリング集積回路(IC)を開発したことを発表した。

このICは、複数のセルをモニタリングしながらバッテリー電圧を正確に検出できる世界初のICであり、電気自動車やハイブリッド車のバッテリー使用効率を高め、燃費向上と走行距離拡大を実現している。

この製品は、2020年2月に発売されたトヨタヤリスで使用されており、リチウムイオン電池を搭載した将来の電気自動車にも搭載される予定である。

新型のICは、2015年に開発したデンソーの従来製品の3倍の精度(検出誤差は3mV以内)で1.2倍の電池セルを監視できる。

バッテリー監視ICの主要部品である高精度基準電圧デバイスを開発したことにより、バッテリーをより効率的に使用できるようになり、燃費と走行距離が向上した。

デンソーはまた、バッテリー電子制御ユニット(ECU)に使用されるICと周辺部品の数を削減するとともに、ディープサブミクロンプロセス技術と独自の高絶縁破壊電圧デバイスの開発により、バッテリーECUのサイズとコストを最小限に抑えることも実現している。

最先端技術でハイブリッド車や電気自動車の性能を向上
地球温暖化、大気汚染、資源・エネルギー不足などの社会問題に取り組むためには、ハイブリッド車やバッテリー電気自動車などの普及を加速させることが重要である。

デンソーは、持続可能性を基本理念の1つとし、地球環境保全とクリーンモビリティの実現に取り組んできた。

このため、車両の燃費を改善して、ハイブリッド車や電気自動車の性能を向上させ、よりクリーンで環境に優しい車両を、より効率的かつ手頃な価格で提供し、すべての人にとってよりアクセスしやすいグリーン輸送を実現する最先端の技術を革新し続けている。

(画像はプレスリリースより)


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Denso Press Releases
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