ZF、ローエミッション実現・気候保護に向けてIvecoと協調

ローエミッション実現と気候保護に向けて協調
10月13日、ZFは、ローエミッションの実現および気候保護への取り組みにおいて、Iveco(イヴェコ)と協調すると発表した。

イヴェコは、産業機械や商用車の製造・販売を手がける多国籍企業CNHインダストリアル子会社の商用車メーカー(イタリア)であり、長期に亘ってZF製品の提供を受けている。

今回、ZF、イヴェコの2社は、稼働中の貨物輸送業者に対して、費用対効果の高い天然ガスを動力源とする貨物トラックを提供する。これにより、大幅なローエミッション(エミッション低減・排ガス低減)が実現し、より一層、気候保護は促進する。

2025年までに天然ガストラック200台
今日、長距離トラックは、コストや燃費効率を理由にディーゼルエンジンが主流である。一方、液体ガス(LNG)、圧縮天然ガス(CNG)を動力源とする輸送は、二酸化炭素(CO2)、窒素酸化物、排気粒子の排出量を大幅に削減させるうえ、ガソリンや軽油と比べて大幅なコスト減が見込める。

ディーゼルトラック、天然ガストラックでは、エミッションにおいて大きく異なり、天然ガストラックの場合、二酸化炭素15%減、二酸化窒素90%減、排気粒子99%減となる。走行音は約30%抑制され、静音性に優れる。

ZF、イヴェコの2社は、2018年末より、天然ガストラックプロジェクトを始動した。2019年には、ZFのフリードリヒスハーフェン工場(ドイツ・バーデン=ヴュルテンベルク州)とニュルンベルク鋳造工場(ドイツ・バイエルン州)間にて、運送事業者LaknerがLNGトラック3台によるルートサービス提供を始めた。

2020年夏には、物流サービスプロバイダーDB Schenkerにより、シュヴァインフルト(ドイツ・バイエルン州北部ウンターフランケン行政管区にある郡独立市)とザールブリュッケン(ドイツ・ザールラント州)間にて、大型LNGトラックのルートが確立したが、ZFオペレーションのもと、2020年末を目処にイヴェコの天然ガストラック20台も稼働する。

今後、ZFは、天然ガストラックの台数を2025年までに20台から200台と10倍増を目指す。最終目標は、2040年までのクライメイト・ニュートラル(気候中立)である。

(画像はプレスリリースより)


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ZF
https://press.zf.com/press/en/releases/release_20418.html