ボッシュ、Mitchellと提携し診断スキャン等のオールインワンシステムを開発
診断スキャン、見積もり、報告などのプロセス管理
ボッシュは、傘下のBosch Automotive Service Solutionsが、衝突修理技術のプロバイダーMitchellと提携し、診断スキャン等のオールインワンシステム「MD-500」を開発したことを発表した。MD-500は、Mitchell Diagnostics製品シリーズに追加された最新製品で、技術者が修理プロセスをより効率的に管理するために使用できる新しいワイヤレスタブレットである。10月13日からオンラインで開催されたMitchell mPower Conferenceで紹介され、年末までに利用可能となる予定。
車両の複雑化が進むにつれて、衝突修理業者は、損傷を迅速かつ正確に評価し、必要な修理作業を実行しなければならない。MD-500は、ボッシュによるクラス最高の車両カバレッジとハードウェア、そして、Mitchell Cloud Estimatingおよび先進修理手順を含むMitchellのクラウドベースソリューション機能を組み合わせることによって、プロセスを簡素化している。
技術者は、オールインワンツールを使用して、割り当てを受け取り、事前と事後のスキャンを実行し、見積もりを記述する。さらに、診断トラブルコード(DTC)に基づいてOEM修理手順に直接リンクし、スキャン報告および写真を自動的にアップロードできる。
Mitchell、修理セールス担当の上級副社長であるJack Rozint氏は、次のように説明した。
「MD-500により、修理計画担当者は、単一のモバイルデバイスで必要なほぼすべての事項を実行することができる。これにより、作業が簡単になるだけでなく、適正で安全な修理を提供することに集中できる。さらに、MD-500を使用して、社内でスキャンとキャリブレーション作業を実行することで、サイクルタイムを短縮し、顧客満足度を高めることができる。そして、多くの場合、作業を外部委託する必要がないため、収益性が向上する。」(プレスリリースより引用)
サイクルタイムの削減と収益の向上
MD-500には、非常に高速なプロセッサが含まれており、ほとんどの車両メーカー、モデル、年式の診断スキャンが60秒で完了するとともに、Mitchell Cloud Estimatingを簡単にサポートする。アメリカ国内やアジア、ヨーロッパの車両を包括的にカバーすることに加えて、バッテリー寿命の延長、高解像度のディスプレイとカメラ、GooglePlayへのアクセスが標準装備となっている。
Bosch Automotive Service Solutions、戦略的アカウント担当のディレクターであるMichael Simon氏は、次のように述べた。
「我々は、市場をリードする診断スキャンデバイスの開発に関して、Mitchellと提携した。MD-500における我々のコラボレーションは、衝突修理業者がより効率的に作業ができるようにする革新的なソリューションを提供するという共同コミットメントの1例である。」(プレスリリースより引用)
また、アメリカ、南カリフォルニアの修理工場オーナーからは、「1つのデバイスを使用して、スキャンや見積もり、写真のキャプチャ、修理手順へのアクセスができるため、我々のチームは、車両の分解にかかる時間を大幅に節約することができる。」や、「修理が完了すると、システムをリセットし、車両ごとの費用なしに動的なADASキャリブレーションを実行するというMD-500の機能により、サイクルタイムの削減と収益の向上が可能になる。」などの感想が寄せられている。
(画像はBosch より)
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Mitchell Press Releases(PR Newswire)
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