タイヤ経由で路面状態を判別 ブリヂストンが世界初の実用化に成功
ネクスコ・エンジニアリング北海道との共同作業が結実
ブリヂストンは25日、CAIS(Contact Area Information Sensing)コンセプトに基づいた路面状態判別技術について、タイヤによる路面状態判別技術の領域では世界初となる実用化に成功したと発表した。
視界のすぐれない状況でも、路面状態をリアルタイムで把握
CAISに基づく路面状態判別技術は、路面と自動車との接点であるタイヤに取り付けられた加速度センサから路面状態の変化を随時収集し、車載解析装置へ送信。これを「乾燥」「半湿」「湿潤」など計7つの分類へ判別する。この結果をもとにして、車内のディスプレイ経由で路面状態をドライバーへ適時伝えるほか、通信ネットワークを経由して結果を共有する仕組みとなっている。ブリヂストンによれば、このCAISの利用により、走行中の路面状態を視界のすぐれない状況でも把握することができるという。また、同技術を生かして路面情報を道路管理事務所が共有することで、冬季を中心とした効率的・効果的な雪氷対策作業、ならびに道路管理や管理業務に繋げることも可能だとしている。
複数車両間通信の普及も視野に、開発を継続へ
ブリヂストンでは今後CAISに基づく路面状態判別技術について、乗用車など一般車両における適用を目指して技術開発を進める方針だ。これによって、危険な路面状態を事前にドライバーへ伝えたり、さらに高度な車両制御技術との連携を図ったりすることで、ドライバーの安心・安全に寄与することを目指すとしている。また同技術に関連し、それぞれ別の路面を走行する複数の車両が、路面状態の判別結果を共有するような路面情報の共有化に関しても、将来的な複数車両間通信の普及を見据えた検討を進める考えだ。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
ブリヂストン ニュースリリース
http://www.bridgestone.co.jp/corporate/news/