ボルグワーナー、メルセデス・ベンツ「アクトロス」向けにターボチャージャーをアップグレード

ターボチャージャーの最適化
10月22日、ボルグワーナーは、メルセデス・ベンツの大型トラック「Novo Actros (ノボ・アクトロス)」向けにS410ターボチャージャーを改修すると発表した。

新型ターボチャージャーは、メルセデス・ベンツのディーゼルエンジン「OM642(V型6気筒ディーゼルエンジン)」出力450hp/480hp/510hpに搭載される。

アップグレード化によって熱力学的な性能が高まり、燃料消費量および排出量(排ガス)は削減される。また、新たなローターおよび新たなコンプレッサーボリュート設計にて耐久性・出力量は維持される。

熱力学的効率の改善、空気圧縮温度の低下、燃料消費量の削減
ボルグワーナーでは、Sシリーズのターボチャージャーに低サイクル疲労と高サイクル疲労に耐える最高の素材を組み込み、極端な負荷下においても優れた信頼性をもたらす。

デュアルフロータービンハウジングにて排気流を分流し、パルスエネルギーをより有効に活用させ、タービンホイールを推進させる。これにより、動的応答および高効率において、より大きな排気力が得られる。

新型ターボチャージャーでは、刷新された設計のコンプレッサー(圧縮機)ステージ技術を特徴とする。最適化されたソリューションにより、新たなローターおよびコンプレッサーハウジングボリュートを通じて熱力学的効率(エネルギー効率・燃費効率)は改善する。

合わせて、コンプレッサー効率は向上し、空気圧縮温度の低下、燃料消費量の削減が実現する。

エミッション・サーマル・ターボシステム工場長(ブラジル)のヴィクター・マイエリアロ(Vitor Maiellaro)氏は、S410ターボチャージャーにコンプレッサーステージ技術を採用することによって、エンジン性能の改善、排出量の削減といった重要な効率目標が達成されると説明する。

ブラジルをはじめ、世界の排ガス基準を満たすうえで、このタイプの装備は益々、重要になるという。

(画像はプレスリリースより)


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