ZF Friedrichshafen、ポーランドのチェンストホヴァに新しい電子機器工場を開設
革新的なS-Cam4.8カメラの量産を開始
ZF Friedrichshafen(以下、ZF)は10月26日、ポーランドのチェンストホヴァに新しい電子機器工場を立ち上げ、高度運転支援システム技術の製造フットプリントを拡大したことを発表した。この工場では100人の従業員を擁し、革新的なS-Cam4.8カメラの量産を開始した。
チェンストホヴァ工場は、東ヨーロッパで初となる、ZF「グリーンフィールド」自動車エレクトロニクス工場である。軽自動車用の高度電子部品を製造し、100度の水平視野機能を提供する史上初の単眼カメラであるS-Cam4.8カメラなど、ドライバーと同乗者の安全性向上を支援する。
革新的な技術であるS-Cam4.8カメラにより、自動緊急ブレーキ(AEB)や車線維持支援(LKA)などの運転支援システムをさらに改善していく。
チェンストホヴァ工場で生産されたS-Cam4.8カメラは、大手自動車メーカーから、高速道路の運転や渋滞時アシストなどの高度半自動運転機能のために導入される予定である。
S-Cam4.8は、アメリカのイリノイ州マーシャルにある工場でも生産され、中国の安亭にあるZFの電子機器工場からも多数のモデルで発売されている。
ZFは、12社を超える大手軽自動車メーカーに高度前向き自動車グレードカメラを提供するナンバーワンのサプライヤーである。
3 つの生産工場とエンジニアリングセンターも展開
チェンストホヴァ工場は、カトヴィツェ経済特区の69,000平方メートルの敷地に建設され、総面積12,000平方メートルの中に、生産工場、オフィス、会議室、テストエリア、資材保管倉庫が設置されている。同社は、施設のさらなる成長と従業員の雇用を目指している。チェンストホヴァ工場のディレクターであるKrzysztof Gablankowski氏は、次のように強調した。
「チェンストホヴァにZFエレクトロニクスエンジニアリングセンターを設立したことで、この最先端の施設の基礎が築かれた。建設開始から2年で、次世代モビリティのコンポーネントが生産される近代的な工場を完成させることができた。」(プレスリリースより引用)
ZFは、「SEE-THINK-ACT」アプローチを採用しており、周囲を「見る」ことができる環境センサー技術、システムを「考える」ことができる人工知能を採用した強力な処理ユニット、車両のモーションコントロールのレベルが向上させるために「行動する」ことができるインテリジェントな機械システムにより、高度な安全性と自動運転を作り上げている。
ZFは、チェンストホヴァで30年以上事業を行っており、この地域で最大の雇用主の1つである。現在、エアバッグ製造、シートベルト製造、電子機器製造の3つの生産工場と、自動車安全システムの設計、開発、テストに重点を置いたエンジニアリングセンターを保有している。
その他にも、新しくZF European Shared Services Centerを運営しており、ヨーロッパのZFグループ施設、ITセンター、グローバル購買オフィスに財務および会計プロセスを提供している。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
ZF Friedrichshafen Press Releases
https://press.zf.com/releases/release_20739.html