ジェイテクト、高速回転プラネタリ用ニードルローラー軸受を開発
高効率で燃費向上にも貢献
ジェイテクトは、オートマチックトランスミッションに対して、より高い効率を提供する、高速回転プラネタリギア用のニードルローラー軸受を開発した。同社は、燃料消費量の削減や、自動車の高効率化を実現する製品として、自動車メーカーおよびトランスミッションのメーカーにこの軸受を提案。さまざまな種類の軸受を使用するトランスミッションに向けて、より高い効率性と環境にも配慮した軸受の開発を行い、自動車の燃費向上に貢献していく。
製品の詳細
この軸受は、多くの変速段を持ったオートマチックトランスミッションで使用されているプラネタリギアの小型化と高速化に貢献している(約10%幅が縮小した軸受で、速度が5~15%向上)。プラネタリギアで使用されている、ニードルローラーのケージと組み立て部品のケージにおける回転運動によって、遠心力が負荷される。負荷の大きさによって、合成樹脂製、標準タイプ、高速タイプという、3種類のケージがある。
軸受用のケージは、ジェイテック独自のプラスチック加工技術で成形、製造されており、そのため、ケージの部分の断面は最適化されている。その技術によって、重量増加を最小限に抑えながら、大きなストレスがかかる柱の付け根とリブ部分の強度を確保して、さらなる高速タイプのニードルローラー軸受と、ケージ組み立て部品の開発が可能となった。
この軸受は、日本国内、また海外の自動車メーカー、トランスミッションメーカーに向けて販売される。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
JTEKT News releases
http://www.jtekt.co.jp/e/news/141111.html