パナソニック、タイ初の車載部品用耐熱フェノール樹脂成形材料を生産 来年2月に本格始動
絶縁材料として用いられる材料の生産を開始へ
パナソニックオートモーティブ&インダストリアルシステムズは21日、タイのパナソニック マニュファクチャリング アユタヤ(PMFAT)にて、車載部品に用いる耐熱フェノール樹脂成形材料の生産を開始するとの計画を明らかにした。一般に、車載電装部品などで絶縁材料として用いられる耐熱フェノール成形樹脂材料。パナソニックオートモーティブ&インダストリアルシステムズが手掛ける同材料は、モータや自動車部品用途に適合した高い耐熱性と強度を有しているのが特徴だ。
また、高温下での寸法安定性にすぐれることで各種モータ整流子の信頼性を高めることが可能であるほか、金属部品の代替や部品複合化に用いることで、モータカバー部品などの軽量化に寄与するものとなっている。
自動車分野企業の動向に対応、新規需要・顧客の掘り起こしも
同社の発表によれば、PMFATでは今月よりサンプル対応を開始。そして来年2月より、タイでは初となる車載部品用耐熱フェノール樹脂成形材料の生産を本格始動する。これにより、近隣の東南アジア地域に拠点を有する自動車分野の顧客に対し、より近い生産拠点から材料を提供することが可能になる見通しだ。パナソニックオートモーティブ&インダストリアルシステムズによれば、車載部品メーカーや成形部品メーカーが東南アジア周辺で生産を拡大するなか、それら企業がタイに主要拠点を設けるケースが増加しているといい、今回の決定はこうした傾向に足並みをそろえた形だ。
またこれと並行して同社では、耐熱フェノール樹脂成形材料にかかる新規需要の掘り起こしや顧客の獲得についても、グローバル規模での展開を行っていくとしている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
パナソニックオートモーティブ&インダストリアルシステムズ プレスリリース
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