日本精工、ハンドル戻し制御を改良した電動パワーステアリングを開発

アシスト力を変化させオンセンタリング強化
日本精工株式会社は、ドライバーの運転ストレスを軽減し快適性を向上させる、電動パワーステアリング用アクティブオンセンタリング(ハンドル戻し)整序を開発したことを発表した。

ドライバーが運転する際のハンドルの操舵性に関して、市場から望まれていることは、レーンチェンジ時のハンドル操作や直進走行時の修正操作がスムーズになること、また、交差点などにおいて大きなハンドル操作が行われた後ハンドルを直進状態へ戻す際の操作の煩わしさと低減すること、である。

日本精工は、この課題を解決するために、摩擦補正制御構成に改良を加え、理想のハンドル戻りの軌跡目標を設定、実戻り軌跡との差に応じてアシスト力を変化させ加算することに成功した。

これにより、機構部摩擦やタイヤ反力の大小による戻り軌跡の悪化を防ぎ、直進状態に戻るオンセンタリング感が改善され、スムーズにハンドルを戻すことが可能となった。そして、ドライバーがストレスを感じずに無駄や無理のない操作ができ、「曲げる・止める・走らせる」に集中できることとなった。

最先端技術で安全性や快適性を向上
日本精工では、主力製品である自動車用の軸受部品やベアリングユニットに加え、シャシーやパワートレイン、ドライブトレイン関連の製品も数多く扱っており、最先端の技術を実用化することで、自動車の安全性・環境性・快適性の向上に貢献している。

今回発表した製品も含めたステアリング事業においては、製品の改良や現地調達・現地生産の推進により、グローバルに収益を伴う成長を目指していく意向を示している。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

日本精工株式会社 プレスリリース
http://www.jp.nsk.com