ZF TRW、自動車用ファスナー事業を売却

ファスナー専業サプライヤーに4.5億ドルで売却
大手自動車部品サプライヤーであるZF Friedrichshafenのアクティブ・パッシブ・セイフティ事業部であるZF TRWは、その自動車用ファスナー部品事業をイリノイ・ツール・ワークス社(以下、ITW社)に4.5億ドルで売却することで合意したと発表した。

ZFの役員会メンバー兼ZF TRWの最高経営責任者であるフランツ・クライナー氏は次のように述べている。
「主要な自動車メーカーの間において、ZF TRWの自動車用ファスナー部品の評価は高い。このファスナー事業を、今後さらなるグローバル化を図っているファスナー部品のスペシャリスト企業に売却できることは嬉しい限りである。」
(ニュースリリースより引用)

コア事業に資源を集中
ZFにおいて自動車ファスナー事業は収益性の面でも成功している事業であるが、今後、同社のコア事業であるアドバンスド・セイフティ、エフィシェンシー、電気化、自動運転の分野に事業を集中するため、ファスナー事業を売却することになった、

一方、ITW社はファスナー部品を専業とする企業であり、今後、自動車メーカーに対して専業サプライヤーとしてその強みを発揮していくことになる。

ドイツのエンケンバッハにその本社を置くZFのファスナー事業は、13の生産施設およびエンジニアリング事業を世界各地で行っており、現在、9か国に配置された3,500人の従業員体制でヨーロッパ、アジア、北米の自動車メーカーに部品を納入している。


▼外部リンク

ZF ニュースリリース
http://www.zf.com