フタバ産業、タイの関連会社を法的整理へ

約11億円の債権が回収不能に
自動車部品サプライヤーのフタバ産業は18日、タイの関連会社であるYMP PRESS & DIES (THAILAND) CO., LTD.(以下、YMP社)が、業績悪化によりタイの裁判所に法的整理手続き開始の申し立てを行うと発表した。

この法的整理により、フタバ産業向け債権11億1500万円(貸付金が6億6800万円、売掛金が4億 4700万円)が回収不能となる見通しである。

YMP社はフタバ産業が30%出資することにより2003年に設立され、プレス金型の設計と制作および自動車用部品の製造販売を行ってきたが、近年は現地での景気低迷等により財務状況が悪化していた。

負債総額は約295億円
YMP社の負債総額は、2015年3月末で295億5400万円となっており、経営状況の改善と納入先への自動車部品の安定供給を行う理由から、法的整理手続きを通じで同社の再建を図っていく計画である。

YMP社は2014年3月期に既に債務超過になっていたと判断されており、フタバ産業は保有するYMP社の株式および債権を全額損失として処理することになる。

同社はタイのチョンブリー県に拠点を置いており、資本金19億1400万タイバーツで従業員数は約1,000 名となっている。


▼外部リンク

フタバ産業 プレスリリース
http://www.futabasangyo.com