ヴァレオ、高電圧パワートレイン分野でSIEMENS社と合弁事業を立ち上げ

電気自動車の高電圧コンポーネントを提供
ヴァレオは18日、高電圧パワートレインに関して、SIEMENS社と 50/50の合弁契約を締結するプロジェクトを発表した。

この合弁会社は、ドイツのエアランゲンに本社が置かれ、それぞれの専門分野におけるヴァレオとSIEMENS社の主導的な地位を生かし、急成長を遂げている自動車電化の市場におけるグローバルリーダーとなることを目指す。

両社は、この提携により、あらゆるタイプの電気自動車(ハイブリッド車・プラグインハイブリッド車・完全電気自動車)のための高電圧(60V以上)コンポーネントとシステム、e-motors、オンボードチャージャー、インバータ、DC/DCコンバータの革新的な製品範囲を提供する。

グローバルに事業展開
ヴァレオは、この合弁会社に対し、高電圧パワーエレクトロニクス事業(オンボード充電器、インバータ、DC/DCコンバータ)で貢献し、フランスでの90人を含め約200人を雇用する予定。60V以下のパワートレインについては、この合弁事業では取り扱わない。

SIEMENS社は、E-カーパワートレインシステムビジネスユニット(電気モーター、インバータ)について貢献し、ドイツで370人、中国で130人、合わせて約500人を雇用する。

新しい合弁会社では、製造や調達におけるシナジーを創成する地理的な広がりや製品ポートフォリオの面で、ヴァレオとSIEMENS社の強い相補性を活用することが期待され、生産・開発における優位性により、グローバルレベルでの顧客だけでなく、特定の主要市場をターゲットにすることを可能にする。

関係者のコメント
ヴァレオの会長兼最高経営責任者(CEO)であるジャック・アシェンブロワ氏は、次のように述べた。
「パワーエレクトロニクスと電気モーター製品のリーダーであるSIEMENS社の専門知識と、我が社からは、マイクロハイブリッドからすべて電気のソリューションに至るまでの技術に関する総合的なラインアップを提供することで、その技術的優位性を維持していきます。この合弁会社は、グローバル市場へ画期的な技術をもたらすための先進的産業パートナーシップを開発します。」(プレスリリースより引用)

また、SIEMENS社の取締役であるクラウス・ヘルマリック氏は、次のようにコメントしている。
「この合弁会社は、ヨーロッパを拠点とする企業を形成する、またもう1つの例です。ヴァレオの自動車ビジネスの専門知識と、世界的な顧客基盤を持つ電気モーターとインバータに関する我が社の豊富な経験を組み合わせることで、両社は、成長しているエレクトロモビリティ市場での強固な基盤を得ることができます。」(プレスリリースより引用)



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Valeo Press Releases
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