マグナの関連合弁会社、中国工場でデュアルクラッチトランスミッションの量産を開始

中国における小型軽量システムの需要増に対応
マグナ・インターナショナル社は27日、GETRAGと東風汽車グループとの間で2012年に発足した合弁会社である株式会社東風GETRAGトランスミッションが、中国の武漢にある工場で量産を開始したことを発表した。

この工場では、JVパートナーが共同で開発した新しいコンパクトなギア設計による、第3世代のデュアルクラッチトランスミッション(DCT)である「GETRAG 6DCT150」を製造する。

「GETRAG 6DCT150」は、小型車やコンパクト車のフロント横における用途のために開発された6速DCT。6つの前進ギアと、1つのリバースギア、湿式クラッチを持ち、中国における小型で軽量システム向け自動変速機の市場の需要に対応する。

また、このトランスミッションは、大手自動車メーカーの燃料消費量の評価に寄与するだけでなく、車両の個人購入者のためのより低い燃料費も実現している。

その他のDCTシリーズである「GETRAG 6DCT200」も、2017年に中国の自動車市場に参入する予定だ。

高性能で燃費も大幅に向上
GETRAG最高技術責任者であるディディエ・レクサ氏は、次のようにコメントした。
「自動トルクコンバーターや低コストセグメントにおけるCVTと比較すると、GETRAGの低トルクDCTは、燃料消費量が10%から20%高くなっています。また、5速マニュアルトランスミッションに比べても、燃料消費量は5%高くなっており、低価格車に向けて、効率的で手頃な価格の自動変速機を提供することが可能となります。」(プレスリリースより引用)

また、GETRAGアジア太平洋地域の最高経営責任者(CEO)であるYoungHo Lee氏は、次のように述べた。
「6DCT150と6DCT200を東風と共同開発したことは、我々が、中国市場と要件を重要視していることを示しています。我々は、経済成長や自動化、気候変動が我々の業界の発展を後押しすると考えています。これらの新製品は、我々が将来の機会を実現するためのより良いポジションを得ることに対する手助けとなるでしょう。」(プレスリリースより引用)

企業統合により製造能力を向上
GETRAGは、マニュアル、セミオートマチック、デュアルクラッチ、ハイブリッド、およびその他の高度なシステムを含むトランスミッションシステムを提供しており、トランスミッションにおける80年の歴史と技術的リーダーシップを有している。

マグナ・インターナショナルは、マグナパワートレイン作業部門の一部として、2016年に早期GETRAGを買収した。

マグナのパワートレインシステム・エンジニアリングと製造能力を向上させるとともに、合体した製品ポートフォリオは、垂直的統合の機会を強化し、成長のための新たな機会を提供することが期待されている。


▼外部リンク

Magna Press Releases
http://www.magna.com/media/press-releases-news/