ZFの商用車向けブレーキシステム「ZF-インターダ」が生産100万台を達成

フットブレーキの使用を抑制
ZFは、商用車向けの摩耗の少ないブレーキシステムである「ZF-インターダ」の生産数が100万台に到達したことを発表した。

トランスミッションに統合されたシステムは、フットブレーキを使用せずに、ブレーキングの90%を確実に行い、それによって、安全性の向上、原材料の節約、環境の保護を実現している。

「ZF-インターダ」が100万台生産されたことにより、約6万トンのブレーキダストが削減されたことになる。生産が開始されて以来、この製品の顧客には、トラック・バスメーカーに加え、鉄道やクレーンメーカーも含まれるようになった。

ZF商用車技術部門、トラック・バン・ドライブラインテクノロジービジネスユニットのヘッドであるヴィンフリード・グリュントラー氏は、次のようにコメントした。
「ZF-インターダは、いくつかの要件を同時に満たしています。つまり、快適性と安全性を向上させ、メンテナンスコストを低減し、環境適合性を増大させています。」(プレスリリースより引用)

高い安全性とコスト削減で環境保護にも寄与
ZF-インターダが成功した要因としては、まず、1秒以内で4,000 Nmという高いブレーキトルクが挙げられる。これにより、下り坂における816のブレーキ馬力によって、38トンの車両を減速させることが可能だ。

また、高い安全性に加えて、ブレーキディスクとライニングの摩耗を減らし、メンテナンス費用も節約している。

さらに、ドライバーは、クルーズコントロールとトランスミッションを使った希望の速度にセットすることが可能であり、その後は、再調整なしにインターダのアクティブ化と下り坂駆動を引き継ぐことによって、快適性の向上も実現。また、操作している間に、徐々にブレーキ力を調節することも可能である。

需要が飛躍的に増加
ZFの商用車とバス用初の統合リターダのサクセスストーリーは、1992年に始まった。ZFは、2008 IAA商用車ショーにおいて、その第三世代を発表している。

前述のヴィンフリード・グリュントラー氏は、次のように述べた。
「需要が多くあるおかげで、ZFは、最近8年間で、生産能力がほぼ倍増しています。量産を開始してから、16年を要して2008年には50万台に到達しましたが、その8年後に100万台まで到達し、需要が飛躍的に増大したのです。」(プレスリリースより引用)



▼外部リンク

ZF Press Releases
http://www.zf.com