ブリヂストン、中国タイヤメーカーとの意匠権訴訟に勝訴
三角社に対する意匠権侵害訴訟の勝訴
5月13日にブリヂストン社は、中国・三角輪胎股份有限公司(三角社)に対し提訴していた意匠権侵害訴訟での勝訴が決まったことを、同社公式サイトで告知した。同社はその訴訟の詳細を次のように述べている。
意匠権登録されたスタッドレスタイヤのトレッドパタンを無断使用
意匠権を持つ同社スタッドレスタイヤのトレッドパタン、すなわち路面に直接触れるタイヤの表面部分に刻まれる溝のデザインを、中国の大手メーカーである三角社製のタイヤにも同様なドレッドパタンを使用し、販売していた行いを意匠権侵害行為に当たるとし、2013年10月、ブリヂストン社は中国長春市中級人民法院に提訴したのであった。その後、2015年7月に同社の提訴は受け入れられ、三角社に製造・販売の中止、および損害賠償金の支払いを命じる判決が下りたのであったが、この判決の結果に対し、三角社側はさらに上訴を試みたのである。
しかしながら、2016年1月の吉林省高級人民法院での控訴審においても、一審判決は覆されることなく、同社の勝訴が決定した。
知的財産保護のための厳正な対処
ブリヂストン社は過去にも、2011年には光明輪胎集団、2013年に青島勁科国際経貿、2014年にも建新ラバー、また英山ラバー工業に対しても、タイヤのトレッドパタン無断使用に関する意匠権侵害訴訟で勝訴している。同社はブランド価値の維持・向上のため、引き続き、特許、商標、およびその他の知的財産の不正使用または侵害に対しては厳正な対処をしていく旨を伝えている。
▼外部リンク
株式会社ブリヂストン ニュースリリース
http://www.bridgestone.co.jp/corporate/news/2016051301.html