ZF TRW、革新的なステアリングホイールヒーターを2017年に生産開始
ヨーロッパの主要自動車メーカーに採用
ZFフリードリヒスハーフェンAGのアクティブおよびパッシブセーフティ部門であるZF TRWは18日、2017年からヨーロッパの主要自動車メーカーとともに、革新的なステアリングホイールヒーター製品(Conductor Insert Heating System、CIHS)の生産を開始すると発表した。
コンポーネント設計の自由度は、熱誘導担体材料を除去することによって達成され、一方、製品性能は、ステアリングホイール表面に直接電熱線を配置することによって増強されている。
これらのプロセスにより、軽量化と複雑さの低減が可能となり、顧客によって指定された多くのステアリング機能オプションも実現した。
最小コストで快適性と制御性を実現
ステアリングホイール新技術担当グループリーダーであるギド・ヒルツマン氏は、次のように述べた。「ステアリングホイールは、車両の主要なヒューマンマシンインタフェースとして、ドライバーの快適性と制御性において重要な役割を持つものであり、また、自動運転や運転支援システムの需要の増加が、我々が運転する方法を変更し道路を安全にすることにおいて、重要な役割を果たしています。最新のZF-TRWの技術革新は、こうした方向性をサポートし、ホイールヒーターの快適な利点を追加しながら追加コストを最小限に抑えた、すべての車両セグメントのための重要な安全システム(HOD)を提供するものです。」(プレスリリースより引用)
独自技術による高性能製品
プロセスの改革には、同社独自のツール設計や工業化が含まれている。まず、独自の有限成分シミュレーションにより、プロセスや試験作業を起動する前に、製品の加熱性能を検証することを実現している。
また、ワンステップでステアリングホイールリムに導体を挿入するための、ワイヤ切断・設置ツールや、高品質の電気的接続を確実にする完全自動ハーネス送りと接続システムである溶断ツールを採用した。
さらに、ラインのテスターを自動で完全に終了させることも実現しており、すべての製品品質は、同社が開発した、製造工程を簡略化することと、最先端の全自動マルチ移動ロボットマシンを使用することより改善されている。
製品認定完了は、最も厳しいOEM要件を満たし、また独立したOEMのテストにより、製品機能と暖房性能の両方が最大45%改善されていることも確認している。
(画像はプレスリリースより)
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ZF PRESS RELEASE
http://www.zf.com