GKN、eAxle製品をBMW 2シリーズ・アクティブツアラーなどに供給

最新型の電気4WD技術
GKNは、同社の最新型の電気アクスルドライブ(eAxle)製品について、世界の大手自動車会社のプラットフォームに対する受注を確保しており、その最初のアプリケーションは、BMW 2シリーズ・アクティブツアラー・プラグインハイブリッド車であることを発表した。

既に、イタリアのブルーニコにある、e-ドライブの製造工場で生産が行われている。

GKNドライブラインの最高経営責任者であるフィル・スワッシュ氏は、次のように述べた。
「ドライブラインの革新に対する我が社の注力と、4WDにおける比類のない専門知識、eAxleの14年にわたる生産経験によって、我が社は、より小さく、より手頃な価格の車両に向けたeAWDを製造しています。eAWD搭載のプラグインハイブリッドを選択した開発パートナーとして我が社は、BMWのI8から2シリーズ・アクティブツアラーまでの車両に貢献しています。」(プレスリリースより引用)


コンパクトカー向けハイブリッドシステム
同社の新しい電気アクスルドライブは、コンパクトカーのアプリケーション向けに最適化されている。軽量シングルスピード設計は、二段階で電動モータの速度を低下させる、12.5:1のトランスミッション比率を有している。

システムは、2,000Nmと追加で70kWまでトルクとパワーを生成し、従来の機械的AWDよりもなるかに速く加速する4WD(AWD)モードや、最大で時速125キロの速度を達成するための電気モードには十分なパワーを持っている。

ユニット全体は、重さ20.2キロ、全長457ミリメートル、幅229ミリメートル、高さ259ミリメートルと限られたスペースのために小型軽量化されており、インストールも簡単に行える。

ハイブリッド運転が必要とされない場合には、電子機械は、作動中のドッグクラッチを電気機械的に使用する、統合された接続切断デバイスによって、ドライブラインから切り離すことができる。また、離脱時には、より速い車両速度で、回転損失を最小限に抑えることが可能だ。

また、ギアとベアリングの配置は、効率や、騒音・振動・ハーシュネス(NVH)、耐久性のために最適化されており、システム全体における精密工学によって、電気、ハイブリッドとガソリンモード間の移行が、運転者にとって分かりやすくなっている。

高効率でダイナミックな加速度を実現
eAxleは、より迅速な対応とダイナミックな加速度を提供し、車の車輪に直接電気トルクを伝達する。 14,000rpmの入力速度が可能であり、今後数年間で20,000rpmを超えると予想されており、これは、ハイブリッドトランスミッションでの数値よりもはるかに高いものである。

GKNは、2002年に初のeAxleアプリケーションを開発し、ポルシェ918スパイダー・プラグインハイブリッドのためのプログラムに対する貢献により、ポルシェテクノロジー公式パートナーのステータスを獲得している。

そして、BMW I8・プラグインハイブリッドに対して、世界初の2速eAxleを提供、また、ボルボXC90 T8ツインエンジン・プラグインハイブリッドにもeAxleを提供している。


▼外部リンク

GKN Driveline News
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