Magneti Marelli、中国広州に新しいサスペンション工場を開設

サスペンションシステム領域を統合
Magneti Marelliは5月30日、中国の広州に、サスペンションシステムの生産を目的とする新しい工場を開設したことを発表した。

工場は、南沙区のPlanvim工業団地の近くに位置しており、同社の中国におけるサスペンションシステム領域を統合するものだ。新工場では、ペダルシステムの生産も行う。

工場は、生産を専門に行う17,000平方メートル以上のエリアを含む、27,000平方メートルの面積に広がり、約60人の従業員を有する。

フルスピードでの生産能力で、サスペンションシステムが年間約220万台、ペダルボックスが年間約100万台を供給可能だ。

世界でプロセスを標準化
Magneti Marelli中国のカントリー・マネージャーであるシルヴァン・デュボア氏は、次のように述べた。
「ここ10年間で、我々は、クライアントをサポートするために、新しいスペースやノウハウ、研究開発のための新たな拠点に投資しています。この広州における工場の開設で、Magneti Marelli中国は、サスペンションシステムやプラスチック部品、モジュールに関連する作業を統合し、FCAグループのブランドを地域に直接提供します。」(プレスリリースより引用)

また、Magneti Marelliサスペンションシステムの最高経営責任者(CEO)であるアントニオ・フェラーラ氏は、次のようにコメントした。
「南沙工場の開設は、プロセスの標準化と高度な生産技術の応用の観点から、サスペンション事業領域のための重要な結果といえます。標準化の面では、我々は今、ブラジルと中国、ヨーロッパという自動車業界で重要な3つの生産地において、同じタイプと品質のプロセスを再現することが可能です。技術面では、我々はさらに、すべての単一製品のトレーサビリティを得ることが可能な、進化した溶接技術を実装しています。」(プレスリリースより引用)

中国全土に広がる生産拠点
Magneti Marelliの中国における拠点は、1996年に開設した上海の生産工場とR&D/エンジニアリングセンター(2016年5月にSAGWパワートレイン合弁会社の新しい本社に統合)、蕪湖の自動車用照明およびパワートレイン工場、広州の電子システム、サスペンションシステム、eプラスチックコンポーネント、自動車関連モジュール工場、長沙の排気システム工場、杭州にあるWanxiang Qianchao社との合弁会社と協働するショックアブソーバ工場、長春FUDIとの合弁会社のパワートレイン工場、合肥のJAC と Lingdatangとの協働による排気システム工場、仏山のAutomotive Lighting社、湖北省のChina South Industriesとの合弁会社CSI Automotive Lightingの工場がある。

2015年12月には、Automotive Lighting社と長春FUDIも、自動車市場のための照明システムを取り扱う合弁会社を設立する契約を締結した。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

Magneti Marelli News
http://www.magnetimarelli.com