ヴァレオ、ドイツのFTE automotiveを買収する契約を締結

製品ポートフォリオや顧客基盤を提供
ヴァレオは2日、ドイツのFTE automotiveを所有するBAIN CAPITAL PRIVATE EQUITY社と、8億1930万ユーロでFTE automotiveを買収する契約を締結したことを発表した。

ドイツに本社を置くFTE automotiveは、クラッチとギアアクチュエータの大手製造会社であり、同社の製品ポートフォリオと顧客基盤は、ヴァレオにとって非常に重要なものとなる。

この買収により、ヴァレオは、トランスミッションのためのアクティブな作動システムの提供や、デュアルクラッチ技術やハイブリッド車の成長による戦略的かつ急速に成長する市場を拡大することができる。また、ヴァレオのアフターマーケット事業も強化される。

世界のアフターマーケット市場で実績
2015年に、FTE automotiveは、約5億ユーロの売上高を計上し、その3分1がアフターマーケット事業よるもの、また30%はヨーロッパ以外の国におけるものであった。

同社は、3700人の従業員を有し、ドイツ・チェコ共和国・スロバキア・メキシコ・中国など8ヶ国で多様な産業用フットプリントを持っている。

トランザクションは、ヨーロッパやブラジルの反トラスト当局の承認を受けて、2016年の第4四半期か、2017年の第1四半期に完了する予定。

パワートレインシステム事業を強化
ヴァレオ会長兼最高経営責任者であるジャック・アシェンブロワ氏は、この買収に関して次のようにコメントした。
「FTE automotiveの買収は、ヴァレオのCO2排出量削減戦略と一致するものであり、パワートレインシステム事業グループを強化するものです。FTE automotiveは、急成長している企業であり、成長性と収益性に関する実証済みの能力を持った技術的リーダーです。我々は、ヴァレオにFTEの3700人の従業員を迎えることを楽しみにしています。」(プレスリリースより引用)



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