ヴァレオ、LeddarTech社のソリッドステートLiDARを製品ポートフォリオに追加

高度な検出性能
高度なLiDAR技術の革新的な開発者であるLeddarTechは、自動車メーカーへのTier-1サプライヤであるヴァレオが、運転と駐車アシストソリューションのポートフォリオに、Leddar技術に基づいた低コストのソリッドステートLiDARを追加したことを発表した。

LeddarTechと共同でヴァレオが開発した、LiDAR(レーザーを光源とするレーダー手法)技術は、機械的可動部分を持っておらず、市場で最も安価なLiDARセンサーとなる。

16の独立した検出セグメントを有する独自のレシーバーASICのおかげで、LeddarTechの特許取得済みの信号処理によって給電されたLiDARセンサーは、歩行者や自転車、オートバイや車を正確に検出するために、クラス最高のセンサー性能を提供。その目的に最適化された光学システムは、このセグメントにおいて独自となる最大100メートルまでの検出範囲を実現した。

さまざまな自動運転機能にも役立つ
この新しいソリッドステートLiDARは、車がよりスマートで安全なドライブを簡単にできるようにすることを目的としている、「Valeo Intuitive Driving」イニシアチブの一部である。

新しいセンサーは、視野を適応しやすくするための、商用車のための自動緊急ブレーキ(AEB)から右折アシスト(RTA)など、さまざまな機能を実現、渋滞アシストや自動駐車などの自動運転機能にも寄与している。また、センサーは、夜など低光の状況だけでなく、雨や霧などの悪天候においても同様に動作する。

両社のコラボレーションは、2014年にさかのぼる。ヴァレオはLeddar技術を選択し、LeddarTechと提携しライセンス契約を締結した。

両社の提携で市場のリーダーに
LeddarTechの最高経営責任者(CEO)であるチャールズ・ブーランジェ氏は、次のように説明した。
「このパートナーシップは、LeddarTech独自のレーザー測量のノウハウと、自動車市場ダイナミクスに対するヴァレオの深い理解、そのグローバルエンジニアリング、生産と流通機能の組み合わせによって、自動車セクターに大きな価値をもたらしています。」(プレスリリースより引用)

LeddarTechのビジネスモデルによって、インテグレータは、複数の車載アプリケーションに向けた高度に差別化されたソリッドステートLiDARのさまざまなソリューションを開発するために、ICにパッケージングされた特許取得済みのLeddarセンシング技術から恩恵を受けることができる。

さらに、ブーランジェ氏は次のように続けた。
「ヴァレオは、先進的な会社であり、今日、先行者優位からの利益を得ています。大衆市場の展開のためのOEM要件を満たすことができる、独自のソリッドステートLiDARを市場にもたらすことで、ヴァレオは、車載グレードのLiDARにおける明確なマーケットリーダーとして位置づけされます。」(プレスリリースより引用)



▼外部リンク

LeddarTech Press Release
http://leddartech.com/

Valeo
http://www.valeo.com/en/