ボッシュ、成長を続けるメキシコ市場での事業拡大へ多額の投資

多くの製造工場を新設
ボッシュグループは6日、メキシコにおいて強力な成長が継続、さらに北米各国での事業を拡大していることを発表した。

ボッシュは、昨年、4%の成長率で、メキシコにおいて8億6100万ユーロの売上高を達成しており、7年連続でメキシコでの事業拡大に成功。現在、メキシコでは、13,000人以上の従業員が働いている。

同社は、メキシコでのローカルプレゼンスを拡大することを目指しており、今年9000万ユーロ以上の投資を計画、サン・ルイス・ポトシとアグアスカリエンテスでは、モビリティソリューション関連の工場が建設される。アグアスカリエンテスの工場では、6月半ばに地元市場向けのABSやESP車両安全システムの生産が開始される予定だ。

また、中央メキシコのバヒオ地区に位置するケレタロでは、メキシコで11番目の拠点となる、自動車用ステアリングシステムのための製造施設を構築しており、さらに同社は、2019年までに約7000万ユーロを投資し、600人以上の新規雇用を行う予定だ。

ボッシュメキシコの社長であるルネ・シュレーゲル氏は次のように述べた。
「我々は、今年も、すべての事業部門で同様のプラスの発展を期待しています。我々は、今後3年間でメキシコにおいて、3000人以上の新規雇用を計画しています。」(プレスリリースより引用)

継続した経済成長で自動車市場も活発
ボッシュは、メキシコにおいて、2012年から2015年で、合計3億6000万ユーロ以上を投資し、トルーカとフアレスにおけるモビリティソリューション関連工場や、エルモシージョのセキュリティシステム工場を拡張してきた。これらの工場では、メキシコ市場だけでなく、北米や南米市場に向けた生産を行っている。

2014年には、メキシコ市のグアダラハラに、アメリカ向けで初となるソフトウェア・エンジニアリング・センターを開設し、約200人を採用。これは、ソフトウェアやIT業界の専門家のための重要な雇用創成につながり、今後数年間で大幅に増加すると予想される。

同社はまた、メキシコ市場が長期にわたり良好となる可能性があると見ている。

メキシコは世界で第15位の経済大国、また国際貿易においても重要国であり、NAFTAの自由貿易ゾーンのメンバーにもなっている。世界で7番目の自動車生産国であり、輸出高は世界で第4位だ。

昨年には2.5%の成長率を記録し、国際通貨基金は、メキシコ経済は今後数年間にわたって同様の基準で成長すると予想している。

メキシコとドイツの交流イニシアチブ
2016年6月6日には、メキシコとドイツの交流を促進し、メキシコにおけるドイツの文化や経済の役割の理解を深める目的で、ドイツ連邦共和国によって運営されるイニシアチブ「Year of Germany in Mexico」が開始された。ボッシュは、このイニシアチブのメインスポンサーの1つであり、多くの文化や情報イベントに参加する。

「Year of Germany in Mexico」では、モビリティに焦点が置かれるほか、都市化、インダストリー4.0、デジタル文化、および持続可能性への取り組みも焦点となり、同社は、革新的な製品やソリューションを紹介する展示を行う。

(画像はプレスリリースより)


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