パナソニックオートモーティブ、高性能車載プラットフォーム「OneConnect」を紹介
ドライバーのニーズにシームレスに対応
TU Automotive Detroit 2016のモビリティ基調プレゼンテーションにおいて、アメリカのパナソニックオートモーティブシステムズ社の社長兼最高執行責任者であるトム・ゲプハルト氏は、消費者のためのより良いモビリティ体験を提供する上での弱点と、改善されたインターフェースと予測技術で解決する方法について紹介した。ゲプハルト氏は、次のように述べている。
「道路上にドライバーの視線を保つことに加えて、我々は、車両の新機能・システム・消費者向けアプリケーションがドライバーにもたらす認知負荷だけでなく、集中している効果についても考慮する必要があります。インフォテインメントとコクピットシステムはますます複雑化しており、過度の認知負荷によって、我々が予測して環境に対応する能力が損なわれるのです。」(PR Newswireより引用)
さらに、ゲプハルト氏は、根本的な問題は、センターコンソールと手持ちのデバイスで、使用する方法に根本的な違いがあるにもかかわらず、車両のセンターコンソールに携帯電話やタブレットを投影し続けていることにあると指摘し、こうした問題の解決方法として、同社のOneConnectプラットフォームについて言及した。
「我が社のOneConnectプラットフォームによる総合的アプローチを提供することで、我々は、ドライバーが実行したい時に、検索せずに、希望するすべてのことを提供されるような情報をマージすることができます。」(PR Newswireより引用)
学習機能で快適な環境を提供
このようなインターフェースの改善に加えて、画期的なソリューションでは、ルートを補完するために、ドライバーが天気・ニュース・交通・エンターテイメントを手動で選択しなくても、週ごとの旅行や用事の反復パターンを作成するという予測技術を提供した。ゲプハルト氏は、次のように説明する。
「自分の個人的な好みによりシステムをプログラムすると、システムは、習慣や好き嫌いについての学習を開始し、それは、情報を言葉で提供し、ドライバーに正しい動作をシームレスに知らせるものです。システムは、時間と場所を認識し、家から車に移動する時に、車両があなたの家よりも快適な環境になります。」(PR Newswireより引用)
このシステムは、我々が人間として自分自身が動作する習慣を元に開発された。我々は、一日の同じ時間に同じラジオ番組に耳を傾け、ほとんどの日、同じ時間に仕事から運転して帰ってくる。
OneConnectは、高度な予測学習アルゴリズムを通じて、これらの習慣を認識し、ドライバーのためのオーディオ体験をキュレーションすることを実現した。
各自動車メーカーのインターフェースに適応
OEMがブランディングを完全に制御しているOneConnectプラットフォームは、ソフトウェアの更新・リコール・サービスリマインダー・その他のメッセージについて、ドライバーが自動車メーカーやディーラーから直接通知を受信することを可能にするものであり、それは、各自動車メーカーの独自インターフェースのニーズに応じて、ドライバーが好きな時間に、車載オーディオにシームレスに統合することを可能にするものだ。また、OneConnectにより、ドライバーは、チェックエンジンのボタンが点灯する意味を詳細に知ることができ、または自分の好きなレストランからサンドイッチを注文することもできる。
アメリカのパナソニックオートモーティブシステムズ社は、OneConnectのための出発点として自動車業界を見ており、将来的には他の業種への進出を検討している。
▼外部リンク
PR Newswire
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Panasonic
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