SKF、北米の製造施設を統合
顧客へのサポート力向上で北米での地位強化
SKFは、北米での製造施設を統合するために、カリフォルニア州サンディエゴとメリーランド州ボルチモアの工場を閉鎖したことを発表した。再構築のための費用は、約3億スウェーデンクローネに達すると予想されており、そのうち1億スウェーデンクローネは2016年第2四半期に計上される予定。
この統合により、2019年から2億2000万スウェーデンクローネのコスト削減が期待され、そのうち約7000万スウェーデンクローネを2018年に達成する見込みだ。
SKFベアリング事業の社長であるLuc Graux氏は、次のように述べた。
「これらの活動は、北米での地位を強化し、我が社の製造資産の利用率を向上させることにより、顧客をより良くサポートすることを可能にします。また、我が社の製造プロセスと技術のさらなる開発に対する投資のための基盤も提供します。」(プレスリリースより引用)
生産拠点・開発拠点などを移動
生産拠点は、ペンシルベニア州ハノーバーにあるSKFグループの工場から、ジョージア州のフラワリー支社に移動する。顧客のコミットメントを考慮して、この移設により、自動調心ころ軸受と大型ローラーベアリングの生産を、フラワリー支店にある既存のベアリング製造業務に統合する。より強力で、より効率的な製造拠点によって、同社グループは、北米の顧客により良いサービスを提供することを実現したい考えだ。
航空宇宙産業用のリングとシールの生産は、メリーランド州ボルチモアのSKFの既存工場からハノーバーに再配置された後、閉鎖されることとなる。
また、世界クラスの製造技術を実装するための戦略の一環である、ハノーバーとフラワリー支社における機械や製造プロセスのアップグレードに対し、1億5000スウェーデンクローネの投資が使用される。
統合完了までには18ヶ月から24ヶ月
状況監視ソリューションの製造・開発は、カリフォルニア州サンディエゴにある既存工場から、ヨーロッパの他の工場に移動。これにより、顧客に対し、より速くより良い状況監視ソリューションを提供することが可能となる。また、開発チームは、ヨーロッパ中にあるSKFの技術能力センターの近くにある同じ分野に集約され、技術サポートチームは、サンディエゴではなく、個別の施設内に残る。
農業・セグメントにおける北米の顧客に提供される、Y-ベアリングや、メキシコのプエブラでの単位生産チャンネルは、SKFのその他の工場に製造を移してから、閉鎖される。メキシコプエブラのY-ベアリングとユニット生産チャンネルの閉鎖は、2016年の夏の間に完了する予定。
こうした一連の、ハノーバー・フラワリー支社・ボルチモア・サンディエゴの工場の統合には、約18ヶ月から24ヶ月要すると予想されている。
▼外部リンク
SKF News
http://www.skf.com/