フェデラル・モーグル、革新的なディーゼル・ピストン・クーリング技術を開発
世界初となるピストン・クーリング技術を開発 高温なピストンクラウンに耐久性を
世界的な自動車製品・サービス・サプライヤーのフェデラル・モーグルは、12日のプレスリリースにて、世界初となる革新的なディーゼル・ピストン・クーリング技術を開発したと発表している。ピストンのトップランドから上部に位置するピストンクラウンは、熱を排出する機構がないため非常に高温になる。フェデラル・モーグルの「Monosteel」大型車用ディーゼル・ピストンでは、100度を越える高熱下においても、耐酸化性合金銅と、コーティングを施したピストンクラウン、特殊なクーラント・チェンバーがあり、従来では限界温度とされる高温でも、安全な動作を可能にするディーゼル・ピストン・クーリング技術(EnviroKool)が、採用されている。
ピストンの耐久性や強度に妥協をせず、高温にも対応 1,400時間の検証も行う
フェデラル・モーグル・パワートレイン事業部の最高技術責任者であるジアン・マリア・オリヴェッティ氏は、将来のディーゼル・エンジンについて言及し、「将来は更に効率的な燃焼と、それに伴う高比出力によって、燃焼室をより高温にさせることが見込まれるが、EnviroKool は、エンジン・メーカーをピストンの耐久性などの面で妥協をさせない技術である。」(プレスリリースより引用)
などとしている。フェデラル・モーグル・パワートレイン事業部は、「EnviroKool Monosteelピストン」を、大型車用ディーゼル用エンジンに適応するか、既に1,400時間もの検証を行っており、5年以内の発表を予定している。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
Federal-Mogul プレスリリース
http://phx.corporate-ir.net