GKNドライブライン、中国の合弁会社で新しいAWD生産ラインを追加

増大するAWDの需要に対応
GKNは、中国における合弁会社、上海GKN HUAYU Driveline Systems(SDS)が、ビジネスの成長レベルを後押しするために、上海の2つの施設において、5つの新しいAWD生産ラインを追加したことを発表した。

この投資により、動力伝達装置(PTU)と後輪駆動モジュール(RDM)の製造に焦点を当てた新しい生産ラインとともに、同社の中国におけるAWDの生産能力は倍以上となる。

AWDシステムの中国における需要は、2016年に約150万台から、2023年には250万以上に成長すると予測されている。

GKNドライブライン、AWDとeDrive部門の最高経営責任者(CEO)であるピーター・モエルッグ氏は、次のように言った。
「社内の完全なAWDシステムを統合した唯一のAWDサプライヤーとして、GKNは、中国におけるグローバルとローカルの自動車メーカーにとって、当然の選択です。我が社のSDS合弁事業のエンジニアリングおよび生産能力の拡大によって、GKNは、中国においてより高度なAWDと電気AWD(eAWD)システムを導入する自動車メーカーとして、さらなる成長を実現します。」(プレスリリースより引用)


グローバルと国内の顧客向けに生産
GKNおよびSDSは、今後数年間で自動車メーカーが必要とする技術、品質と成長を提供するために、エンジニアリングおよび生産組織、施設やプロセスを確立した。

5つの新しい生産ラインは、グローバルと国内の顧客との両方に向けた高品質なドライブラインユニットを生産する能力を追加し、中国におけるGKNの全輪駆動事業の大幅な拡大を表している。

GKNは、今後2年間にわたり、幅広いメーカーに向けた生産を開始するための数多くのローカリゼーションプロジェクトを持ち、また、ランドローバーディスカバリースポーツと、レンジローバーイヴォークを含む、昨年のジャガー・ランドローバーモデルのPTUsとRDMの生産をローカライズすることに成功している。

中国で成功している合弁会社
GKNドライブラインプログラム管理サポートディレクターであるデス・スミス氏は、次のようにコメントした。
「我々は、中国でのグローバルなプラットフォームにおけるAWD技術の生産をローカライズすることに既に成功しており、また我々は、今後数ヶ月にわたって生産を開始するためのプログラムを持っています。中国におけるAWDの需要は、大きく成長しています。」(プレスリリースより引用)

SDSは、中国で最も長く運営され、最も成功した自動車の合弁会社の1つである。1988年に設立された同社は、上海、武漢、長春、重慶など中国全土の施設において、3,200人以上のエンジニアやマネージャ-、生産スタッフを採用している。


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GKN Driveline News
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