HELLA、24GHzレーダーセンサーの生産が1000万台を達成

第4世代まで開発
HELLAは18日、10年以上にわたって、狭帯域24GHzのレーダーセンサーを生産してきており、このほど1000万台目のセンサーが、ドイツのハムにある電子機器工場から出荷されたことを発表した。

HELLAは、2005年に、第1世代の24GHzレーダーセンサーの量産を開始した。このセンサーシステムは、死角検出、車線変更アシスタントと後ろ向き駐車アシスタントなどが標準機能となっているアプリケーションに最適なものだ。これらのタスクを達成するために、センサーは、最大70メートル離れた領域において、対象物の速度・角度・ディスタンス情報を記録して情報の評価を行う。

また、第4世代のレーダーセンサーは、強化された安全機能を提供しており、上記の標準機能に加えて、出口アシストなどの機能も含まれている。これにより、追い越しなど危険な状況の早期発見が可能になり、車両の乗員へ警告することも可能となった。

モジュラープラットフォームにより相関性も
HELLAは、こうした機能を強化するだけでなく、モジュラープラットフォーム・アプローチに基づいて、24GHzのレーダーセンサーを開発しており、新しく追加された77GHzのレーダーセンサーと連動している。

77GHzのレーダー技術は、車両周辺の領域を詳細にスキャンしており、これは、より革新的な安全性と快適性の機能を開発する機会を開くものだ。

新しいセンサーは、2005年以来、HELLAのパートナーとなり、2016年6月以来、独占的にレーダーの製品を開発してきたInnoSenT社とのコラボレーションの結果である。

実質的に同一のセンサー設計と、同一基準オペレーティングソフトウェアを用いたモジュラープラットフォーム・アプローチのおかげで、自動車メーカーは、最小限のコストと労力で車両のセンサーを交換することができる。

それはまた、顧客からの希望と要求に基づいて、運転支援システムを使用できるように適応させる柔軟性を持っている。センサーが車両の最良の位置に配置するために、HELLAは、長年にわたって継続的に開発し拡張されている、コンピュータ支援シミュレーションで、顧客をサポートしている。

HELLA、運転支援システムのヘッドであるカーステン・ロッシュ氏は、次のように語った。
「24GHzと77GHzの製品は、相関性を持っています。24GHzの狭帯域テクノロジーは、世界のどこでも使えるようになり、あらゆる規制の制限は適用されません。さらに、テクノロジーの価格優位性は、小型の車両セグメントにとって非常に重要です。」(プレスリリースより引用)

運転者アシスタントシステムの実現へ
今日、HELLAは、24GHzの狭帯域センサーの市場リーダーである。OEM15社は、同社をサプライヤーとして選択しており、このレーダー技術は120以上の車種で装備されている。

前述のロッシュ氏は、「我々は24 GHz帯に基づいて、継続的にレーダー技術を開発している。24GHzのレーダーの第4世代は、2017年の半ばにグローバル生産に入る予定。」と説明した。

24GHzの技術に基づいた第4世代のレーダーによって、HELLAは、運転者アシスタントシステムを市場で利用可能にするという目標への道を継続することを実現している。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

HELLA Press Releases
http://www.hella.com