イートン、電気自動車用ヒューズ「Bussmann」の新しいシリーズを発売
高い安全性で保証コストを低減
イートンは、車両により高い性能と長いレンジを推進する革新的な技術を取り入れながら、優れた回路保護を提供するように設計された、電気自動車(EV)用ヒューズ「Bussmann」の新しいシリーズを発売した。
BussmannシリーズのEVヒューズは、定格電流の135%程度低い保護で、過電流状態の広い範囲を保護することが可能であり、サイクリング疲労に関連した面倒な操作の必要がない。
また、高い障害電流で、より高容量で効率的な電池を保護することにより、より幅広い車両レンジを可能にするために、遮断電流定格 20キロアンペア(kA)で設計されている。
イートンのプロダクトマネージャーであるケビン・カルサダ氏は、次のようにコメントした。
「電気・ハイブリッド車のアプリケーションでは、電気システムは、多くの場合、その限界を押し広げています。ヒュージブル回路保護ソリューションの設計と製造の世界的リーダーとして、我々は、明日の電気自動車が求める信頼性や予測可能な保護を提供するために、100年以上にわたる技術的な経験を活用してきました。」(プレスリリースより引用)
日本やアメリカの規格に準拠
小型軽量のBussmannシリーズEVヒューズの設計は、電気自動車に使用される従来の高速ヒューズと比較した場合、48%までの省スペースと50%までの軽量化が実現しており、小さいアセンブリと改良されたエネルギー効率を可能にすることによって、より長い車両レンジを達成するのに役立っている。EVヒューズの新シリーズは、日本自動車技術会規格(JASO)のD622仕様よりも11%高い電圧定格を備えており、バッテリーシステムの開発と高電圧用に最適化されているような回路保護を再設計または再検証する必要性を排除するのに役立つ。
また、堅牢な品質計画および設計ツールを通じて、品質管理のシックスシグマ(DFSS)プロセスと、全米自動車産業協会(AIAG)、先行製品品質計画(APQP)の原則に基づいて設計されている。
低電圧ハイブリッドから大型商業車まで
ヒュージブルソリューションは、50から400アンペアにおける500ボルト直流(VDC)まで、ハイパワーバッテリーの充電と管理システムを保護するために、追加された3つのサイズで利用可能。また、コンパクトな10x38ミリメートルヒューズは、5から50アンペアにおける500 VDCまで、補助電気システムを保護するために利用可能であり、アプリケーションのニーズに合わせて、4種類の終端部の形を備えている。
さらにイートンは、500ボルト以上のEV回路保護要件について、アプリケーションのニーズを満たすために、特定のソリューションを設計し、調整するための専門知識を持っている。1000 VDCと1000アンペア以上の高性能ヒューズは、電気やハイブリッド車両内の事実上すべての電気的要件をカバーするために利用可能だ。
これらのヒューズは、衝撃や振動、実装要件、高温性能、または他のパラメータを含む固有の要件を満たすように設計することができる。
低電圧ハイブリッドから大型商業車まで、イートンのEVヒューズの完全なポートフォリオは、明日の電気自動車に必要な保護とイノベーションを提供している。
▼外部リンク
Eaton Press Releases
http://www.eaton.com